ゾンビ
ゾンビ
概要:
ゾンビ(英:Zombie)とは、何らかの力で死体のまま蘇った生物の総称である。
Wikipediaなどで見られるように、一般的にゾンビと言えば人間の死体がノロノロと動いているようなイメージをされるが、実際にはその限りで無く、例えばその他の動物や植物にも対応される場合がある。
おそらくこのイメージが広まったのは、CAPCOM発売のテレビゲームシリーズ『バイオハザード』など、有名どころのゾンビモノと称されるゲームや映画などからであろうと推測される。
ホラーやファンタジー作品などに登場し、「腐った死体が歩き回る」という描写が多い。
ゾンビという語は、元々はコンゴで信仰されていた神の一柱である「ンザンビ(Nzambi)」に由来する。
現地では、不思議な力を持つものはンザンビと呼ばれており、その対象は人や動物、物などにも及ぶ。
これがコンゴ出身の奴隷達によって中米や西インド諸島に伝わる過程で「ゾンビ」へ変わっていった過程を持つ。
また、ゾンビの概念、すなわち「生きている死体」としての「不死系」の概念は、元々はブードゥー教の司祭であるボコによる術が起源とされる。
ボコと呼ばれるブードゥー教の司祭は、死体の名前を呼び続けることで、死体を魂のない人形、奴隷の様なものに変化させることができた。←ボコは死体の魂を壺に閉じ込めることで復活を阻害し、永遠に奴隷として扱き使うらしい。
一昔前までは、ゾンビには自由意志が存在せず、ただ欲望のままに動き回る存在とされてきた。
しかし最近では木村心一によるライトノベル『これはゾンビですか?』に見られるように、自由意志を持って行動するタイプのゾンビも見られるようになったり、その中間的な存在として、MAPPA、エイベックス・ピクチャーズ、Cygames共同企画による日本のテレビアニメ『ゾンビランドサガ』の様に、いっときは一昔前の自由意志を持たないゾンビ、いっときは自由意志を持つゾンビとして活動するタイプのゾンビも見られる。
グールと同一視されることもあるが別物である。
別名:
生ける屍、屍
脅威度:
中級冒険者向け。
人間は、生きている間は常に脳がリミッターをかけた状態でいるため、100%の筋力を発揮することができない。
しかし死亡するとそれが外れるせいか、中国の殭屍に見られるように、ゾンビは大体怪力を有する。
走ることができないとする説と走ることができるという説の二つがあるが、一昔前のゾンビは走ることができないパターンの方が多かった。
対して近年ではゾンビはよく走る。
走る上に怪力なゾンビを相手にするのは、並の冒険者では難しいだろう。
さらに彼らは怯んだり毒に侵されたりすることもない。
状態異常に対して完全な耐性を有するため、毒などによる足止めは無効である。
だって死んでるから。←だとしても、石化とか凍結、炎上といった状態異常はどうしようもないよね。
生前が武将など、強力な戦士だったりした場合、その技術を受け継いでいる場合のものも存在するので、それぞれの個体によって危険度は変動すると考えられる。
中には死体の山の中に紛れて隠れ、奇襲してくるパターンもあるので、死体が大量に放置されているエリアなどは注意が必要。
生態:
基本的に感染という方法を用いて繁殖する。
この条件はどこのゾンビ作品でもほとんど一致しており、ちょっとのかすり傷からでも彼らの因子の浸食が始まる。
感染させる主な方法は噛みつきであるが、爪による切り傷などからも感染するケースも見られる。
すでに死亡しているためなのかどうかは知らないが、多くの場合、敵として登場する時は彼らは盲目で、音に対して過敏に反応する(エコーロケーション)。
生前の技能を受け継ぐパターンもある。
弱点:
大体頭を破壊すると死ぬ。
聖属性の魔法やアイテム(例えば聖水など)に弱い。
退治する際は的確に頭部を破壊する様心がけよう。
それでも無駄な場合は粉になるまで破壊することをお勧めする。
アンデッド全般に言えることだが、回復魔法でダメージを与えられるケースもある。
食性:
彼らはすでに死亡しているため、何も食さない場合が多い。
人に噛みつくという描写が度々見られるが、あれは性質的には生殖行為に近いため、食事としてはカウントされないだろう。
しかし、人などの動物に噛みつくことで、それが持つ何かの霊的なエネルギーを吸収し、原動力にしているという設定も稀に見られるため、あながち間違った解釈ではない様にも思える。
進化/派生種:
ゾンビはほぼ全てのアンデッド(不死系)のモンスターの源流とも呼ぶことができる。
そのため、物質的な肉体を持つアンデッドは殆どがこれの派生と呼ぶことができるだろう。
討伐部位:
それがゾンビであるとわかるもの。
もしくは核がある設定ならそれ。
利用価値:
ゲームであれば、腐った肉とか布の服とかをドロップさせることがある。
それが一体何に使えるかはわからないが、現実的なことを言えば、持っていた装備とかは売ったりすればそこそこなお金になるのではないだろうか?
分布:
墓場、農園、廃墟など、出そうなところ。←農園というのは、ブードゥー教では作ったゾンビを農園で働かせる奴隷として使うとされているから。