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ゴブリン

ゴブリン

概要:

 名称の由来は、ドイツ語のコボルド(独:kobold)が英訳されたもの。

 元はヨーロッパの民間伝承に登場する妖精や精霊の一種。

 邪悪で悪意を持った精霊や、おふざけが好きで意地の悪い妖精、ゾッとするような幽霊、又はドワーフやノームの一種とされる。

 近年のライトノベルでは、ゴブリンとコボルドは別種の生き物として扱われるが、これはかの有名なTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』で『臆病だが残酷な、小柄で犬に似た頭部を持つ人型生物で、鱗を持ち、頭には角が生えており、ドラゴンの血を引く爬虫類』と説明されていたのが、『犬に似た頭部を持つ人型生物』の部分だけ残って分化したせいだと言われている。

 某エロゲの影響で、性欲が強く、繁殖力の高い魔物というイメージが付加された結果、元々のヨーロッパの伝承に描かれたゴブリンとは全く違った存在になった。


別名:

 ガブリン、ゴブラン、小鬼、コボルド、コボルト


脅威度:

 作品によって大幅に変化する。

 しかし、大概の場合は最弱に設定されている。

 ただし、大概の場合それは冒険者にとってという話であり、戦う術を持たない一般市民や、それと同程度の戦闘能力しか有さないルーキー(初心者)にとっては一対一が精一杯の場合が多く、村の力自慢が討伐したことがあったとしても、群れで襲われればひとたまりもないというケースが一般的である。

 また、昨今のラノベでは、ゴブリンは繁殖力が非常に強く、鼠算式に増えていくパターンが多いため、しばしば大侵攻や大氾濫、スタンピードと呼ばれるイベントが発生しやすい。

 スタンピードが起こる場合は、多くのパターンで上位種であるロードやキングが出現し、レイドが組まれることもしばしば存在する。→つまりスタンピードが起こると、普通よりも何倍も脅威度が量増しされる。

 また、派生することで特殊個体になる場合があり、例えばレッドキャップと呼ばれる種に派生した場合、その脅威度はゴブリンロードの非にならないくらい上昇する。

 なお、死んだフリなどするので「初心者殺し」と呼ばれたりする作品もある。


生態:

 大概の異世界系ライトノベルにおいて、ゴブリンは子供程度の知能しかなく、狡猾で残忍なイメージを継承している。

 そして主にエロゲの影響ではあるが、性欲が強く、異種姦(強姦)を行なって数を増やす設定の物が多く確認されている。

 元々、ゴブリンとはヨーロッパの伝承に登場する、いたずら好きの妖精(ないし精霊)の総称であり、『ハリー・ポッター』シリーズに登場するゴブリンの様に、必ずしも邪悪な種族とは限らない。

 例えば、ゴブリンの一種にノッカーと呼ばれるものがある。

 これは鉱山に住む精霊の一種とも呼ばれており、文字通り壁を叩いて鉱脈のある場所を教えてくれることから「叩く者(ノッカー)」と名付けられている。

 また、逆にレッドキャップ(もしくはレッドコーン)と呼ばれるゴブリンは非常に残忍かつ凶悪で、人の姿を見かけるなり、誰彼構わずその手に持つ斧(鉈とも)で殺害を行う。

 このレッドキャップは、どれだけ離れたところから人を見かけても同じように殺戮を行うと言われており、瞬く間に接近して獲物を狩ると言われている。

 ちなみに余談だが、なぜこのゴブリンがレッドキャップと呼ばれているかというと、このゴブリンは殺した人間の血で赤く染めた帽子(レッドキャップ)を頭に被っているからだそうだ。

 このように、ゴブリンと一言に言っても様々な種類の派生種が存在するため、ゴブリン=弱い魔物と言うことはできないというのが私の意見だ。

 ……でもまぁ、結局どういう設定にするのかは、作者のラノベの世界観次第ではあるとも付け加えておく。

 


弱点:

 肉体の構造は、基本的に人間とは変わらないため、脳や心臓はもちろんの事、胃袋や肝臓、脊椎、首などが弱点と設定されることが多々あるが、魔物の設定の一つの定番である『魔石(もしくは魔核コア)を破壊しないと倒せない』というケースの場合は、その魔石(魔核)部分が最大の弱点となる。


食性:

 多くの場合、肉食として描かれることがあるが、こっそり家事を手伝ってくれると言われているホブゴブリンや、ヘンリーの牛っこの様な食事を必要としないものまで多岐に渡るため、特にどの種が何を食べるかは作者の設定次第だろう。


進化/派生例:

 サイズが大きくなるとホブゴブリンと呼ばれる事もある。

 また、その派生などで、ゴブリンシャーマンやゴブリンアーチャーなどといった、冒険者でいうところのJOBシステムに近いものが、ゴブリンにあてがわれることもしばしば確認される。

 また、善性のゴブリンとしてノッカーが。悪性のゴブリンとしてレッドキャップなどが存在する。

 他にも、ボギー(ボグ、ボギービースト、ボギーマン、ブーガ-、ブーマン、バッジ・ファー、ボッケルマン、ボーカンとも)、ブバク、ボーグル、ドビーといった派生種がいる。

 また、ヘンリーの牛っこと呼ばれるゴブリンは、変身能力を有し、これを使って悪戯を仕掛けると言われている。


討伐部位:

 多くの場合は耳。

 これは、耳塚の話がここに影響していると思われる。


利用価値:

 定番設定では、肉はゴムゴムしていて不味いため食肉には向かないことが多い。

 これは、トールキンの『ホビットの冒険』のゴクリ初登場のシーンで「ゴクリは(魚だけではなく)ゴブリンの肉もうまいと思っていました」とナレーションに説明があったところから派生したと私は考えている。

 しかし、希に食肉としても登場するので、それは作者の自由でいいのではないだろうかと個人的には思う。

 装備していた武器などが戦利品として使われる事もある。


分布:

 森や洞窟、坑道、下水道、地下など、暗い場所を好んでいる場合が多い。

 灰と幻想のグ◯ムガルとか、ゴブリン・ス◯イヤーに登場するゴブリンは、それなりに定番設定のゴブリンが登場してると思うの。

 ……まだ原作読んだことないけど。

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