リッチー
リッチー
概要:
リッチー(古英:Lich)もしくはリッチとは、古英語で死体を意味するアンデッドの一種である。
大概、魔法を使えるタイプのゾンビという風にカテゴライズされており、中でも強力な魔法を使い、かつ生前の記憶を引き継いでいたりする個体を指してノーライフキング(不死王)と称されることもしばしばある。
アンデッドは普通、なんらかの自然現象によって死骸が魔物化したり、他人の手によって生み出されたりするものだが、リッチーの場合は、自らの意思でアンデッド化した魔法使いや賢者という風に設定されるのとが多い。
おそらく記憶の残り具合や理性の残り具合にバラツキがあることを鑑みるに、どうやら不死化(アンデッド化)に失敗すると理性や記憶が飛んでしまったりするのだろう。
魔法使いや賢者などが自力でアンデッド化(不死化)する方法は作品によってバラバラだが、一つの例として、J.K.ローリング著作の小説『ハリー・ポッター』シリーズにおけるヴォルデモートの場合は、分霊箱に自分の魂の一部を分けて封印することによって不死性を保っている。
多く、ゾンビやスケルトンの様な外観をしているが、女性の場合は生前の姿を保っていることもしばしば見受けられる。←例えば暁なつめによるライトノベル『この素晴らしい世界に祝福を!』のウィズなどが挙げられる。
別名:
リッチ、ノーライフ・キング、ノーライフキング、不死王
脅威度:
中級〜上級冒険者向け。
強力な個体はラスボスに設定される程度には危険。
通常のゾンビなどのアンデッドと違い、生前に覚えた魔法を使ってくる他、アンデッドとなったことで脳のリミッターが外れているので怪力まで使ってくるという非常に厄介な魔物であるといえる。
もし理性が残っている相手ならば話し合いなどで懐柔することも不可能ではないが、そうでない場合は生前の魔法使いとしての技量によって、かなり脅威度に揺れが生まれるだろう。
しかし曲がりなりにも自らをアンデッド化させようとすることができる程度には魔法に優れているため、比較的弱いとされるリッチーでも油断を怠ることはできないだろう。
討伐には、最低限対魔法使い用の戦闘技術に加えて、聖属性や光属性などのスキルや魔法が使える必要がある。
生態:
理性を持ったリッチーの場合は、死後もさらに魔法や魔術の研鑽を行うだろう。
そのため、その魔法力は生前よりも高いものである場合が多く、そして何か他に目的でもない限りは相手の方から何かを仕掛けてくることはない。
しかしアンデッド化に失敗し、理性と記憶を失ってしまった場合は、自らの研究室や工房を徘徊し、目につく者を魔法で攻撃してくる様になるだろう。
弱点:
聖属性、もしくは光属性のスキルや魔法に弱い。
相手は魔法を使ってくるので、それに対処しながら攻撃しよう。
また、避けまくって魔力切れを起こしたところで攻めるのもよし。
なお、魔力回復の手段としてドレイン系の攻撃を仕掛けてくる可能性もあるので、なるべく相手に触れない様にして攻撃するとよし。
対魔法使い用のステップで接近するようにしてみることをお勧めする。
食性:
これは作品によって、普通に食事をするパターンと食事を必要としないパターンの二つに大別される。
また、食事をする際は魔力を食べるタイプのものや肉を食うタイプ、両方など様々なパターンがあり、これといって何か決まりがあるわけではない。
しかし大概の場合、リッチーはすでに死んでいる肉体を利用している(不死系の魔物が不死と言われる所以は、つまり『すでに死んでいるからもう死ぬことはない』という理屈に基づく)ため、栄養を補給する必要がなく、よって食事をしない。
しかし魔法を使うための燃料である魔力を確保するという目的や、その体を魔力によって動かしているという理由付けによって、魔力を食すという展開が生まれている。
進化/派生種:
ノーライフキング←生前の記憶が残っている+理性が残っている+強大な魔力を保持しているとこうなるパターンが多い。
討伐部位:
上記の『ハリー・ポッター』シリーズのように、分霊箱のようなアイテムに自身の魂のカケラを残したアイテムがあるなら、それが討伐の証明になるかも?←この分霊箱も一種の核と言えなくもない。
利用価値:
討伐したあとはただの死体になるため、討伐後に何か利用できるかは不明。
しかし、対話によって味方につけることができれば、かなりの戦力として頼ることができるかも。
分布:
古い研究室など。