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夢魔

夢魔

概要:

 夢魔(英:incubus/succubus)とは、古代ローマ神話とキリスト教の悪魔の一種で、淫魔いんまとも呼ばれる。

 悪魔の中では最もポピュラーな存在であり、夢の中に現れて性交を行うとされる。

 またその性質から、ほぼ全てのサブカルチャー業界においてお色気には欠かせない存在として登用されたり、エロゲにおいてはゴブリン、オーク、触手に並んで重要なポストに落ち着いている。←ちなみに男の夢魔をインキュバス、女の夢魔をサキュバスと性別によって呼び分けがあり、それぞれラテン語の「のしかかる(incubo)(男性型名詞)」、「不倫の相手の愛人(succuba)(女性型名詞)」または「下に寝る(succubare)」に由来している。

 襲う相手にとって理想の姿形を取るとされているが、真実の姿は非常に醜いと言われている。

 夜、枕元に牛乳の入った瓶を置いておくと、サキュバスはそれを人間の精液と勘違いして持っていくという言い伝えや、人間が夢精するのは、寝ている間にサキュバスに襲われたせいだという迷信は結構有名。

 なお、円卓の騎士の物語で有名な大魔術師マーリンは、人間と夢魔のハーフであるという話は有名である。


別名:

 サキュバス、インキュバス、淫魔


脅威度:

 中級冒険者向け。

 主に寝込みを襲って精を搾取するため、多くの場合では起きている間は特に問題視するほどのものでは無いが、睡眠中を襲われると本能的に抵抗することもできず、気がつけば命を奪われているということもあるため非常に危険である。

 冒険者は野営などの際は夢魔除けを必ず施しておくことを勧める。

 また、種類によっては白昼夢を見せ、昼間であるにもかかわらず精を搾取するタイプのものや、現実世界で実態として存在し、物理的距離と魅了の魔法を伴って搾取する場合もあり、大変危険である。

 これは高位の冒険者であったとしても防衛が困難であり、とても厄介な魔物であるということができる。

 討伐は容易だが、それに至るまでが非常に困難な魔物であることを覚えておかなければならない。


生態:

 生物の精を糧として生きる。

 主に夢の世界に生息するとも、普段は実体を伴って現実世界で行動し、寄生対象を見つければ対象生物の夢に寄生し、精を搾取するともされる。

 生物のもつ三代欲求のうち、子孫繁栄に必要不可欠な性欲を餌にしているため討伐される確率が低く、それによって弱いながらも生き残ってきたものと思われる。

 多くの種は夢魔術、および淫夢術などと呼称されるユニークスキルもしくは魔法を行使する。

 夢魔たちはこれによって対象生物の夢に干渉する。

 しかし全ての夢魔が必ずしも性的な行為によって精を搾取するとも限らない。

 例えば『2ch 』発祥のホラー、『猿夢』に代表されるように、恐怖を媒介として精を搾取するタイプの夢魔も存在している。


弱点:

 夢魔は七つの大罪のうちの一つである性欲に属する悪魔の一種であるため、聖属性の魔法で撃退する方法が有効である。

 また、対精神干渉系の防御魔法や先にも説明した牛乳の瓶を用いるなどすることで撃退は可能である。

 夢魔と相対する場合は、そもそも夢魔に出会った後では対処が困難になるので、遭遇前からしっかりと予防しておくことが重要であると言える。


食性:

 対象生物の精を糧として活動する。

 精とはそのまま生物が生きるために必要とする生命力の事を指す他、エロゲー等ではもっぱら次の意味の方が強いが、男性の精液や精子のことを指している。

 その他、普通に人間と変わらない食事を取ることも可能とするタイプの夢魔も存在し、その作品それぞれによってバリエーションが豊富である。

 しかし近年の傾向を鑑みるに、もっぱら男性との性行為等によってエネルギーを得る種類の方が圧倒的多数であるように見受けられる。


進化/派生種:

 『猿夢』の猿など、性欲によって精を搾取するタイプではないものや、夢に寄生することで相手の精神をのっとるタイプのものなど、バリエーションは豊富である。


討伐部位:

 翼や角、尻尾など。

 核がある設定ならばそれも。


利用価値:

 血液や精液等は魔法薬の材料になる場合がある。


分布:

 墓地や古城、廃墟、夢の世界など。

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