マタンゴ
マタンゴ
概要:
マタンゴ(英:Matango)は主にキノコ型の魔物として広くしられる魔物で、マイコニッド、マイコニドともいう。
そもそもマタンゴという名前は1963年8月11日に公開された、本多猪四郎監督の日本の特撮ホラー映画『マタンゴ』が由来であり、日本発祥の名前である。
また別名として用いられることの多いマイコニドは何かの伝説や逸話からやってきたものではなく、TRPGの一つ『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(略称『D&D』)に登場するキノコに手足が生えたようなモンスターが起源である。
マタンゴは、モデルとなった本多猪四郎監督の『マタンゴ』において、キノコが次々と人間に寄生していくというストーリーから、 “何かに寄生して繁殖したキノコ型の魔物” もしくは “キノコに寄生された魔物” のことを呼び、マイコニドの場合は『D&D』の説明通り、キノコ単体で生きている魔物を示すことがしばしばである。
しかし最近ではほとんどその使い分けがなされていないように感じるので、ここではキノコの魔物全てを総称してマタンゴと呼称することにする。
また、マタンゴは亜人種として登場することもあり、人間としての知能を持っていて交渉することが可能だったり、催眠や幻覚、麻痺などキノコ毒の特性を有した能力を持っていることもある。←これについてはモンスターとしてのマタンゴも同様である。
マタンゴの能力は、ほぼ全般を通して胞子を介したものが圧倒的多数に見受けられることから、討伐の際はガスマスクなどの装備が必須と考えられる。
ちなみにマイコニドの語源は、英語で “真菌” を意味する接頭詞 Myco- 、あるいは “菌糸” や “菌糸体” を意味する Mycelia もしくは Mycelium というのが通説である。
別名:
マイコニド、マイコニッド
脅威度:
胞子による毒攻撃などをガスマスクなどの装備で対処することができれば、比較的安全に狩ることが可能であるため、しっかりとした準備ができていれば初心者でも対処できるだろう。
アンチドート、アンチパラライズ、キュア等の対状態異常系の魔法を用意しておくとさらに難易度は下がるだろう。
しかし同じ株から繋がっているマタンゴの場合、地中などで意思の疎通を行なっている可能性があり、連携攻撃を仕掛けてくる場合などは注意が必要である。
また、胞子が可燃性である場合も注意が必要である。
もしマイコニドの胞子が可燃性である場合は、粉塵爆発の危険性を考慮して、無闇に火属性の魔法を放つ行為は謹んだ方が身のためであろう。←粉塵爆発については各自Wikipedia等の参照を求めます。←厨二病のころは粉塵爆発って結構好きだったから、きっと誰でも知ってるし詳しい説明いらないよね?
もし粉塵爆発を懸念する場合は、ウォーターロックなどの水属性の魔法によって掃除してしまうことをお勧めする。←これはマタンゴを倒さずに胞子を採取するための裏技でもある。
生態:
亜人としてのマタンゴは特に知能が低いということはない。
元がキノコであるため、ジメジメした湿度の高い場所を好む傾向がある。
また、同じ株に複数の肉体を持つパターンもあり、この場合は見た目が複数人であっても一人とカウントされる場合が多い。
寄生系の魔物としてのマタンゴは宿主の自由意志が完全に失われた状態である場合が圧倒的多数派である。
故に鑑定系の魔法やスキルで宿主を調べても魔物として認識されないケースもあり、奇襲を仕掛けてくるタイプのマタンゴも存在する。
キノコ単体としての魔物である場合のマタンゴは、キノコの能力である胞子攻撃を除けば特筆した生態を持たない。
しかしすべてのマタンゴは共通して、日陰や湿度の高いところを好む傾向にあることは確かである。
弱点:
地面から生えているタイプのマタンゴは、地中で他のマタンゴと繋がる株を持っている可能性が極めて高いため、地面との接点を切り離すと大概の場合で弱体化する。
また、胞子攻撃の要となる傘の部分を分離すると、胞子攻撃ができないようになる場合もあるため、傘の付け根を狙うことも有効と考えられる。
しかしある種のマタンゴは切り離されて地面に落ちた時の胞子によって仲間に救難信号を呼ぶタイプのものもいるため、どんな魔物もそうだがしっかりと相手がどんな特性を持っているのか注意して観察する必要なども考慮しなければならない。
ある種のマタンゴは再生能力に非常にすぐれている場合があり、この場合はヒドラ同様に火属性の魔法が有効であると考えられる。
討伐の際は胞子攻撃を警戒して遠距離から弓矢等で攻める他、柄の長いハルバードなどで対処するか、ウィンドカットやカマイタチなどの風属性の魔法やファイアボールやフレアサークルなどの火属性の魔法で責めることが有効である。
ただし、火属性の魔法を使用する場合は、森の木々や草などに引火しないように注意する必要があるため、あまりお勧めはしない。
物理攻撃で責める場合は、キノコの繊維の向きに沿って刃を通すとクリティカル判定が出やすい。
食性:
寄生系のマタンゴの場合は宿主が元々食べていたものを主な栄養源とする場合があるが、マタンゴ全般を通してみると、動植物関係なく栄養源とする雑食である可能性が高い。
進化/派生例:
毒胞子を繰り出すポイズンマタンゴなどの他、浴びた者の姿を幼児化させたり小型化させたり、あるいは性転換させるなどと言った特殊な胞子攻撃を繰り出すマタンゴの存在が確認されている。
討伐部位:
キノコの傘や胞子。
もしくは核がある場合ならそれも。
利用価値:
特殊な胞子攻撃を繰り出すマタンゴの胞子は、それ自体が魔法薬になったり、または魔法薬の材料や解呪薬の原料になったりする。
また、本体は食用として狩られることもある。
分布:
湿度が高く、日陰の多い森など。




