スライム
スライム(英:slime)は本来、ある種の性状を持った物質(どろどろ、ぬるぬるしたもの)を大ざっぱに指す言葉であった。従って粘土や泥などの無機物から、生物の分泌する粘液などの有機物、またそれらの複合体など実に様々なものがスライムと呼ばれる。
スライム
概要:
スライム(英:slime)は、ファンタジー作品などにおける、主にゼリー状・粘液状の怪物のこと。
単細胞生物なのか多細胞生物なのかすらも不明であるばかりか、液体金属や溶岩のように無機的な組成の体を持つものまである。
食べるものによって進化(或いは派生)するという設定もしばしば見受けられる。
その派生、進化の分岐はかなりのパターンが存在し、そのすべてを把握するのは難しい……と、個人的には思っている。
擬態能力は有名。
別名:
ブロブ、ブロッブ、ゼリー、プディング、アメーバ、ウーズ、ジェリー、ババロア、マシュマロ、プリン、もち、まんじゅう
脅威度:
作品によって大幅に変化する。
しかし、大概の場合は最弱に設定されている。
これは、『ウィザードリィ』(1981)や、『ハイドライド』(1985)などのコンピュータRPGで、ゲーム序盤に登場する雑魚モンスターとして登場したことが原因だったが、元々はクトゥルフで有名なハワード・フィリップス・ラヴクラフト(英:Howard Phillips Lovecraft)著『狂気の山脈にて』に登場するショゴスのように危険な生物として描かれた。
異世界系ラノベでは奇襲攻撃が得意なことが多く、スライムの生息圏では、常に頭上には気をつけなかればならないことも。
生態:
ゲームや最近の異世界系ラノベに登場するスライムは、単細胞もしくは群体生物のため、討伐が困難という設定の場合もある。
が、しかし大半は子供でも退治できる程度に弱い設定で描かれる。
触れるものを同化したり、酸性の体液で武器や防具を腐食させたり、女性の服のみを溶かしたり、巨大に成長して始末に困るなどの特徴を持つことがあるが、この場合は子供でも対処できると設定されるケースは少ない。
殴っただけでは打撃を与えられないということもよくある設定で、退治するには炎(ないし冷気や電気などのエネルギー攻撃)を用いないと難しいものもある。
たまに塩をかければ萎びて退治できるという設定を見かけるが、それはスライムというよりもむしろナメクジ(スラッグ)の方だろうと私はツッコミたい。
まれに内臓を持っていたり、鍋の具材として登場する。
弱点:
大概の作品に登場するスライムには、体内に通常の生物でいうところの心臓や脳の働きをすると考えられる『核』を持っており、これを破壊することで退治できる。
食性:
基本的に何でも食べる雑食系。
作品によっては、リアルで言うところの微生物のような掃除屋さんの役割を持っていたりする。
食べるものによって種類が進化(或いは派生)することもあり、これによって名前が変わることもある。
進化/派生例:
サイズが大きくなる→ビッグスライム/ヒュージスライム
毒物を食べる→ポイズンスライム
筋肉を食べる→マッスルスライム/フレッシュスライム
金属を食べる→メタルスライム
などなど。
討伐部位:
体液か、砕けた『核』が大半。
利用価値:
体液は石鹸や洗剤の材料(苛性ソーダの代用として使われている?)又は、たまにポーションの原料として使われることがある。
分布:
どこにでもいる。