前書き
剣と魔法のファンタジーな異世界。
定番中の定番とも言えるこの世界において、勇者や魔王、冒険者と比較にならないくらい重要な地位を占めている存在をご存じだろうか?
彼らは時に勇者の行く手を阻み、あるいは成長の足掛かりとなり、物語の進行を手伝ってくれる、とても有能なキャストであると言えるだろう。
……つまり誰のことかというと、それは魔物のことである。
魔物は、その世界観によって、誕生の仕方が広く異なる。
定番はやはり、周囲の魔力(あるいは魔素)と呼ばれるものが凝集して生まれるという設定だろうか。
他にも、魔王に作られた存在だとか、九十九神のように物に魂が宿って~なんてものもあるだろう。
作品によっては、そのどちらの場合もあるということもある。
私的には前者の方が好みだけれど。
そして、そんな風に生まれた魔物たちは、傭兵や冒険者、ハンターと呼ばれる職種の存在(人類(亜人を含む)の場合が大半だが、それ以外のこともある)によって狩られていく。
その世界のギルドのシステムにもよるが、討伐部位だの魔核(あるいは魔石(これもない場合がある))を提出するシーンなんて、テンプレートとして扱われるくらいに有名なシーンだ。
言ってしまえば、こういった冒険者たちの仕事風景というのは、もはや異世界版の日常系ライトノベルと言っても差し支えないほど、このジャンル手では浸透しているのではなかろうか。
……というわけで、私は考えた。
こういった作品に登場する魔物について、纏めて辞典にでもすれば、魔物について調べる時間を短縮できるのではないだろうか、と。
私も、魔物について色々調べるのは疲れるからね。
たまに載ってないくらいマイナーのやつとかいるし。
斯くありて私は魔物辞典を一つ書いてやろうと思い、ここに前書きとして書かせてもらいました。
気になる方は是非参考にしてください。
そして参考になったら是非ともブックマークをください、よろしくお願いします!
なお、ここに記される魔物の討伐推奨レベル(駆け出し・初級・中級・上級)の度合いは、以下の目安に従って記されています。
・駆け出し……戦い方を知らない一般人(成人男性基準)
・初級……村一番の力持ちで戦い方も弁えている、今で言うところの喧嘩が強い人。
・中級……オリンピック選手並みの身体能力を持ち、武術で段位を獲得しているくらいの戦闘能力〜人類が鍛え上げられる最大レベルまでの戦闘能力を持つ人。
つまり、人の範囲で倒せるレベル。
上級……人外クラス。
なぜ最近は異世界といえば中世ヨーロッパ風なのかと聞かれると、たぶんこれは西部劇とゴシック主義が組み合わさって、そこに幻想主義がくっついた結果なんじゃないかなと私は思ってる。