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終焉の兆し  作者: 赤峰火蔵
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1章 05 しょうがない

今度こそ戻ってきた。

「暑い…」

それしかもう言えなかった。

外では蝉が鳴いている。ごく普通の夏のようだ。いつもなら考えないことなのに、なぜか気になってしまう。

俺はほぼ諦めに入っていた。ここから逃げ出すことは無理に近い。かといってここにいると、彼女に殺されまた戻ってくるの繰り返しだ。それにあの白い部屋に行くことも無理そうだ。そんなことを試していたら俺の精神のほうがもたない。逃げ出すしかないのだが、どうやって逃げる?ここら辺は完全に山に囲まれている。あんなとこに入ったら逃げれたとしても出れないかもしれない。

と、なると

「盗みしかないのか?」

いや、それはダメだ。そんな罪を犯すなんてことおばあちゃんが知ったら悲しむだろうし。

いや、もうしょうがないのでは?

別に誰を殺すわけでもないし、自分の命に比べたら軽いもんだ。おばあちゃんは悲しむかもしれないが会うのは俺が本当に死ねた時ぐらいだ。ならば、ここはもう割り切っていくしかない。

「いつか返せばいいだろ。」

そこからなにかが曲がってしまった。

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