1章 04 白い部屋
意識が戻ってきた。きっとまた戻ってきたのだろう、戻ってくるとしんじてた、いやもう戻りたくない、あんなのはただの地獄だ。戻ったところでまた殺されるのだろう。だがそんな願いはかなわないと思ってた。目が覚めた。そこは白い部屋だった。見たことのない近未来感のある部屋だ。
「ここは・・・どこだ・・・?」
「あれ、君、どうやってきたの?」
話しかけてきたのは金髪の少女だった。透き通った緑色の目。背は、俺より少し小さいか。だがそんなのはどうでもいい。
「ここはどこなんだ。お前は誰なんだ?」
「うーん。久しぶりにたどり着いたヒトだからなぁ。僕は、マナ。今はそれだけ。」
マナ?なんか聞いたことがある名前だ。いや、そんなことより、
「名前だけか?ここはどこなんだよ?」
「それはまだ言えないなぁ。でもきっとまたこれるから。その時にでも話をしよう。」
「なんだよそれ!じゃあせめて来かただけでも教えろよ!」
「うーん。君は昔から何でも欲しがるなぁ。でも、教えないよ。君が自力で到達してこそ意味があるんだ。」
「はぁ?」
「そろそろ時間だ。またね、礼斗くん♪」
「ちょ、まてよ。」
再び闇に覆われた。