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終焉の兆し  作者: 赤峰火蔵
11/11

1章 11 まだ

何かがおかしい。俺はもう1時間ほど歩いてる。なのに一向に出口につかない。このトンネルは少し長いが、30分ほどで出れるはずだ。もう1つ気になることがある。車が1台も通っていない。確かに村から出る人なんてほとんどいないが、村からのバスは俺がトンネルを出る頃にトンネルを入るはずだがそのバスも来ない。いくら遅延してようと30分以上も遅延するはずがない。そして、トンネルの中が異常に寒い、寒すぎる。入った時は少しひんやりするぐらいだったのに、今では鳥肌が立ちっぱなしだ。これは、戻った方がいいのか?もし前に進めないようなことならば、戻ればすぐ出れる。だけどこのトンネルが伸びているならどうだろう。俺は行きと同じ時間をかけて戻らなくてはいけない。そして更に気温が低くなっていてたら、俺は戻る途中には死んでいるだろう。

なら、進むしかない。賭けに出るしか今の俺にはない。進もう。足を止めるな。体を動かし続けろ。もう戻らないと決めたんだから。


「あれ、あそこに人が倒れてるぞ。」

「本当だ、しかもなんだ、あれ。凍ってやがるぞ。」

「うわ、気味が悪い、近寄らん方がいいぞ。」

「でもトンネルの中だから邪魔になるしなぁ。」

そこには体が凍った少年の死体があった。

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