表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛してるぜ  作者: たくみ
3/3

よく考えて…

うん…?

いや、ちょっと、待てよ。


「いや、でも、なんでオトコとして育てたの…?」


そうである。学校に行かせるため、私のためと言っているが、

元々、どうしてオトコとして育てたのか。


「それはな…引き取った時に、決めとったんじゃ。

いつ死んでもおかしくないわしらじゃ、この子を一人前に育てることが出来ないだろうと。

だから、一人で生きていける力を早く付けさせる為にも、オトコの子と思い厳しく、強く育てようとな。」


「そうです。貴方には、本当に申し訳ないと思っています。

ですが、これもたった一人の孫娘の将来のためと思い、心を鬼にして接して参りました。」


そうだったんだ…若作りのクソババアなんて思ってごめんなさい。


「何やら、とても失礼なことを思っているようですが…

まぁ、いいです。貴方には、オトコとして育てましたが

女の子にいつ戻ってもいいように、私の持てる全てを教えてきたつもりです。

至らぬ点ばかりですが…大丈夫でしょう。

学校には私達が信頼している者もおりますし。」


確かに、立ち居振る舞いは常に気品を損なうことがないようにと

散々、注意されてきたし変態のせいで女装もしたことあるし…

女の子として生活しても支障はないと思う。


「けど、学校か。離れたくないなぁ…」


「お前は、美人だし勉強もできる。力の使い方も上手いから、普通のオトコには負けん。

サバイバル技術も仕込んであるから、軍隊に入っても困らん。

ただ、圧倒的に足りんモノがある。それは、コミュニケーション能力と集団生活の経験じゃよ。

コレだけは、ワシらだけじゃ育てることができん。」


「だから、貴方の将来の事を考えて、街の学校に行かせることにしました。

これは、近い将来訪れる大きな出来事に備えるため必要なことです。」


「その通り。あと、友達を作りなさい。

心の底から信頼できる友達をな。」


なんか、一気にいろんなことを言われて、混乱してきたぞ!?

友達…コミュニケーション能力…集団生活…


「ゴメン。頭痛くなったから、寝ていいかな…」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ