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愛してるぜ  作者: たくみ
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え、女の子!?

初めて投稿します。

拙い文章ですが、よろしくお願いします。

「愛してるわ、ユウ。この世界の誰よりも。」

そう言ったきり、母は永遠に旅立ってしまった。


私の名前は、斎藤ユウ。

今年、15歳となる男の子である。

父は私が6歳の頃、交通事故で他界し、母もまたすぐに重い病気にかかってしまい、父を追うように、そのまま亡くなってしまった。

それ以来、母方の祖父母の家に厄介になっている。



「ユウちゃん。ごはんが出来ましたよ。降りてきなさい。」

おばあちゃんは、いつも私をユウちゃんと呼ぶ。

もう15歳なので、その呼び名は辞めて欲しいが、それを言うと泣かれてしまうので

言えないでいる。


「おいしい!ありがとう、おばあちゃん!」

ごはんは、とてもおいしい。料亭で働いていただけあって料理の腕前はプロ級である。

料理だけでなく、掃除に洗濯と家事全般が完璧であり、尊敬してやまない人である。

また、華道、茶道も嗜んでおり、引き取られてからというもの、その教えをみっちりと叩きこまれた。


「おーい、帰ったぞ。イノシシのデケェのがとれたけん、明日は、イノシシ鍋だ!」

じいちゃんが帰ってきた。じいちゃんは猟師で山に入ってはこうして獲物を取ってきて、おいしい肉を

食わしてくれる。

じいちゃんからも、獲物の取り方や身体の使い方を鬼のようなしごきで教えてくれた。


「ユウ」

急にじいちゃんが真剣な目つきになり、ばあちゃんも居住まいを正した。


「ユウ、おめえも15歳だ。1人前になったお前に言わなきゃいけねえことがある。」

「え、なに?」

モグ、モグ…

今日の唐揚げマジでうまい。


「食べるのをやめなさい!全く。」

「ほぉいしいもん。しょうがにゃい。」

「口に物を含んだまま、喋るんじゃありません!」

「う…ゴメンなさい。」

「全く…ホントに大丈夫かしら…」

ばあちゃんが脱力し、大きなため息をついた。


「まあまあ、そんなに怒らなくても。」

「おじいさんは甘すぎるんです!」

「う…ゴホン!まぁ、そんな事よりもだ!ユウ!」

「ハイ!」


私も真面目に聞くことにする。

「お前はな、実は女の子なんだ。」


「ふーん、女の子ね」

「ああ、そうだ。」


何かと思えば、そんなことか。私が女の子って、そんなこと…

「て、え!?女!?」

女の子?私が??

どういうこと!?



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