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2-5 特訓してみます

 夜遅くまで話し込んでいたが、『もう遅いだろう、続きはまた今度にしよーぜ』と言い出し、ジードは村長宅で寝泊りするらしく出て行った。


 ゴブリンの件は意見を聞いたところで区切り、魔法や魔術について教えてもらった。街へ行った件について聞こうとしたのだが、詰問している様な口調となってしまい、ジードがへそを曲げた。


 魔術道具については、持っていたのは貰い物な様で、お金を積んでも店で買えないとの事。入手するのは厳しそうだ。

 ひとつだけ嬉しかったのは、魔法について情報が得られた事だ。


 ジードも魔法を使える訳では無いが、知り合いの魔法使いについて話してくれた。魔道書は確か契約、触媒は親和性を高める必要があるはず、と言うのだ。

 『あいつは暇さえあれば、魔法石を埋め込んだ杖に話しかけてやがって、ちょっと気持ち悪かったぜ』などと言っていた。


 確かによく知らないで見てしまったら、引いてしまうよなあ。いや、知っていたら尚更気になってしまい、見て後悔しそうだ。


 明日からはやり方を変えて試してみよう。これがきっかけとなってくれると嬉しい。




 珍しくリースに起こされずに目が覚めたと思ったのに、リースが見当たらない。別に四六時中一緒にいる訳では無いけど、庭先で待てども帰ってこなかった。

 朝食は諦めて家を出る。生でも食べれるはずの野菜とかは分かるんだけど、居候の身だ遠慮しておこう。


 村は活気があっていいのだが、少しでも集中したかった。

 少し下ったところにある小川まで歩いて、腰を下ろし水の流れを眺めた。

 川のせせらぎが聞こえる、小気味よい感じで落ち着く事が出来る。


 触媒との親和性が必要とだけ聞いていたら、混乱して変なことをしそうだった。

 けど、暇さえあれば話しかける、それも気持ち悪いくらい。とのエピソードはとても有り難い、まずは極端な感じでいってみよう。


「はあ~い、おはようですわ。ちゅっちゅ。昨日はよく眠れたかしらあ~。あら、私が遅くまでおしゃべりしてたから眠れなかったですって、別にあいつとは何でもないんだからね、かんちがいなんてしないでよね!」


 こうかしら。


「心配しなくってもここなら二人きりよ。だーれにも邪魔なんてさせないわ。ああそうだわ、あなたにお名前をつけてあげなくっちゃいけないわよね。どういうのがお好みかしらあ?とおっても素敵な赤色なんですから、う~んとかわいいのもいいわよねえ」


 まだ弱いかしら?


「ルビーちゃん?それともガーネットきゅん?そうだわ、スピネルなんてどうかしらあ。あらやだ、口に出してみると妙にしっくりくるわね。そうよ、今からあなたの名前はスピネルに決まりだわ!」


 おおお、擦り付けている頬があったかい気がするわ!



「あの、ケント……。話し合いを始めたいから、来て欲しいのだけれども……」


「キィーッ、あなた私とスピネルのいちゃらぶたいむを邪魔するつもりなのね!そうね、確かにあなたの方がスピネルとの出会いは早かったのかもしれないわ。でも、愛は重ねた年数が長い方が勝ったりなどしないわよ。そう、愛は深さよ!より深く相手を想う――」


「いいから来なさい」


「あーれー」


 リースさん、首根っこを捕まえなくっても歩きますわよ。

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