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奴隷剣闘士として最後の日

ミノタウロス・・・・・・凶暴で怪力と硬質な肌を持つ牛頭人の魔獣。

身長4M、魔獣ではあるが自然界から発生した巨大な斧状や棍棒状の石物体を使用したりする。


今、そのミノタウロスが俺とホリーの目の前にいる。

おかしい、どうしてだ?俺たちの前の一戦で捕獲されて檻に入れられているはずだ。


大型魔獣を相手に団体戦を行い奴隷剣闘士側が全滅した場合は興奮状態を緩和させる為に専用の薬草から煎じた香を焚いて十分に興奮を醒ましてから捕獲し闘技場地下の檻に入れる手筈になっている。

一度、専用の檻に入れてしまえば、その耐久力と硬度から絶対に出る事は不可能なはずだ。


それが、どうしてミノタウロスがここにいる?


理由が分った・・・・・・ミノタウロスの脇腹に折れた槍が刺さったままだ!

槍に気づかないまま香を焚いて効果が薄い状態で捕獲して地下まで運んだけど途中で暴れ出して逃げたのか!

そして逃げた先がここか!


「逃げろ!逃げてくれー」


ミノタウロスを捕獲する係の者だろう、かなりの出血をした状態で俺たちに叫んだ!


だが、その叫び声はミノタウロスを呼び寄せる絶好の効果を発揮し係の者はミノタウロスが先の一戦で使用していたであろう大斧で胴が真っ二つになり頭を踏み潰されて死んだ。


「逃げろ!逃げてー!」


そんなラウラたちの声が響くが俺だけなら兎も角、ホリーがいる!

足を怪我したホリーではミノタウロスからは逃げきれない!


「アベルさん、私を置いてお逃げなさい!私が惹きつけます!」


「そんな無茶ですよ!」


「私は、こう見えてもテラン族族長です、あんな魔獣の一匹など恐れるに足りません!」


絶対に無理だ・・・・・

剣道でも神聖ヤマト皇国の剣術でも最も重視されるのは足の動きだ!

足の動き無くして攻撃も防御も意味をなさない。

確かに、ホリーなら俺が逃げるだけの時間は稼げるかもしれない、でもそれだけだ。

確実にホリーは死ぬ!


「ホリー様、俺が時間を稼ぎます!その間に這ってでも、あの出入り口へ逃げて下さい!」


俺は、そう告げるとホリーが持っていた模擬剣を持ち二刀剣のとしてミノタウロスに向かっていった!

模擬剣なんかでは例えフォ―スを込めたところでミノタウロスを倒せるわけがない。

ただ時間させ稼げればそれでいい!

ホリーさせ逃げれれば自分は何とか出来るかもしれない!

そう思った!


だが、やはりウルクの時と同じだった!

本能なのか俺を無視して動く事がままならないホリーを狙ってきた!

一目散にホリーに突進していく!


ダメだ!俺が離れたらホリーが殺られる・・・・・


左の剣をミノタウロスにぶつけて一瞬気が俺に向こうとする前にホリーの前に出た。

ここで食い止めなきゃダメだ!


ミノタウロスの容赦ない斧が連続で子供が人形を振り回すように振り下ろされていく!

何とか受け止めるが模擬剣がどんどん変形し、そして遂に折れた・・・・・


ダメだ・・・・・死んだ・・・・・・ホリーを守れないまま俺は死ぬのか!


そう思った時、ミノタウロスの背中に何かが刺さった!カミラのジャブリンだった!

突然の事にミノタウロスは動きを止め、背中に刺さったジャブリンを抜こうとするが手が届かないのか叫びながら暴れている。

だがそんなミノタウロスが後ろを振り向くと、そこにはラウラが立っていた!


そうか、大型魔獣防御用金網をハブーブで断ち切って来たのか!

でも、マジかよ・・・・・7Mの高さを飛び降りて来たのか!

ラウラが辿り着くまでの間にカミラがジャブリンを投げたのか!


「テラン族の族長を襲うとはいい度胸だ!お前死んだぞ!」


カミラもレイシアも観客席から平気で飛び降りてやって来た!


「武闘祭前にちょっと運動でもしておこうか!ラウラ、レイシア!」


そうカミラは言ったがラウラはジッとミノタウロスを睨んだまま無言だったが、レイシアが答えた。


「こんな話聞いてませんよ、勝手にやったらケイト姉さまに叱られます!」


「じゃあ、なんで来たのよ!レイシア!」


「だって・・・・・こいつ美味しそうじゃないですか!」


え・・・・・・美味しそうってどう意味?


不愛想にラウラも漸く答えた。


「ああ、確かに美味そうなミノタウロスだ!」


ミノタウロスが美味そうって・・・・・もしかして食べるの?


レイシアが可愛い顔で恐ろしい事を言い始めた!


「私、頭だけで良いです!!脳味噌をスプーンで掬って生で食べますから!」


続いてカミラも恐ろしい事を言い始めた!


「私は、じゃあ心臓と肝臓で良いや!ラウラは?」


「丸焼きにするからどこでもいい、行くぞー!」


こうして殺戮の闘技場が狩場としての闘技場に生まれ変わった。


ラウラが真正面からミノタウロスと互角に剣撃を交えながら気を惹き、カミラが背後に周りジャブリンを右腕で引き抜き左手で持ったサーベルにフォ―スを込めてミノタウロスの左肩に突き刺し今度はジャブリンにフォ―スを込めて右肩に突き刺し両腕の自由を奪ったしまった。

同時並行でレイシアが両大腿に装備した彼女の主要武器であろう全長40CM程のパリ―イング・ダガーを引き抜くとラウラとミノタウロスの股の間を転がり抜けて一気に両アキレス腱を切断し両大腿に突き刺したかと思うと上から下へと一気に斬り裂き両足の自由を奪ってしまった。


ミノタウロスはうつ伏せに倒れ生きてはいるがもがき苦しみ、あっという間に行動の自由を奪われてしまった。


もがき苦しむミノタウロスを見下げながら3人が話し出した。


「ラウラ、絶対に頭を勝ち割るんじゃないわよ!もう嫌だかね、レイシアとの斬り合いを止めるのは!」


「そうですよ、あの後1人で脳味噌をかき集めるの大変だったんですよ!」


「・・・・・じゃあ今回は首を斬り落とそう、その方がレイシアも持ちやすいだろう!」


そう言うとラウラはフォ―スをハブーブに込めて一気にミノタウロスの首を刎ねてしまった。

こうしてミノタウロスは死んだ、後は食べられるだけらしい・・・・・


でも3人の会話からすると、かなりの数のミノタウロスを3人で狩っているのだろうか?

それに随分慣れ親しんだ連携した三身一体攻撃だった。


そんな呆然とする俺から察したのかホリーが教えてくれた。

3人は部族は違うが同じ教育を受けた幼馴染で同じ15歳らしい、もうすぐ16歳らしいが。


そして3人はホリーの前に片膝を着くと頭を下げた。


「ホリー様、時間が掛かってしまいました、申し訳ございません!」


あれで時間が掛かったというのか・・・・・さすがはテアラリ島3部族だ!

ホリーはにこやかな顔で答えたが内容は3人よりもえげつなかった。


「このミノタウロスですけど、レイシア、目玉を私に譲ってください!カミラはハラワタを抉り出す時に私には胆嚢を!ラウラ、骨は捨てないで割って骨髄スープにしましょう!それから、お前たちは一番重要な事を忘れています!」


代表してレイシアが答えた。

恐らくレイシアが3人の中ではリーダー格なのだろう。


「ホリー様、一番重要とはいかような事でしょうか?」


「お前たちはアベルさんの取り分を忘れています!さあアベルさんも遠慮なさらず好きな所を!」


ニコニコしてホリーは俺に言うとレイシアも同調して来た!


「これは失念しておりました!アベルさんも遠慮なさらずにどうぞ!お好きな所を!」


レイシアは可愛い笑顔で俺に言ってきた・・・・・

ラウラもカミラも、好きな所持って行け!って言いたげな笑顔だ・・・・・


「・・・・・・・・俺は良いです、4人で遠慮なさらずに食べて下さい」


4人は、ミノタウロス美味いのにマジで食べないのかよ!ってあからさまな顔をして俺の顔を見つめていた。


その後は大変だった。

ラウラがミノタウロスの右腕を斬り落としてジーナスに渡そうとしたが、ジーナスが腰を抜かして立てなくなって俺が背負って収容所まで帰った。

ただホリーたちと別れ際、ホリーがジーナスに一言だけ告げていたけど・・・・・


それからの2ヵ月間は俺の予定は埋まらかった、ただ独自に訓練だけはした。

あのホリーとの一戦やミノタウロスの3人の狩りを見て自分の足腰の弱さを実感したからだ。

今の俺じゃあ7Mの高さから飛び降りれば確実に死ぬ!

5Mくらい高さは大丈夫にしておこうと思った。


そして俺が15歳になる前日にホリーとラウラが訪ねて来て俺とジーナスを含めて話し合いの場を持った。


「・・・・・・アベル、私のパートナーになってくれるか?」


相変らずのポッと顔を赤らめたラウラが聞いて来たが俺の気持ちは決まっていた!


「はい、ラウラ様!私で良ければ貴女のパートナーを勤めさせて頂きます!」


「ありがとう、アベル!」


「光栄にございます、これよりラウラ様に忠誠を・・・・・」


「アベル、そういうのはやめてくれ!」


「・・・・・・はい?」


「・・・・・・私を友達だと思ってほしい、だからラウラと・・・・・・」


「・・・・・・ですがラウラ様」


「そう呼んで頂けませんか?貴方はテラン族族長ホリー・テランの命の恩人でもあるのですから!」


ホリーにもそう言われては仕方なかった。


「じゃあラウラ、よろしく!」


「・・・・・ああ、よろしくアベル!」


余程嬉しかったのか自分から俺の手を握って来て直ぐに照れて離してしまった。


「ですがホリー様はホリー様と御呼びさせて頂きます、やっぱり族長様ですから、その方が宜しいかと!」


ホリーも頷き了承してくれた、やっぱり筋は通した方が良い!


「それからホリー様、御仕えするにあたって御願いがあるのですが!」


一瞬、ホリーとラウラの表情が硬くなってしまった、俺が無茶なとこを言いだすと思ったのだろう!


「もし宜しければ俺に神聖ヤマト皇国の剣術を教えて頂けませんか、勿論暇な時で結構ですから!」


「ですが貴方には二刀剣や剣道とかという剣術があるではないですか?」


「二刀剣は兎も角、その剣道は姉に幼い頃教えて貰っただけで、それから奴隷になっちゃったもので中途半端に終わっているんです」


「その中途半端な状態で私に勝たれたと?」


いたずらっぽい目線で俺を見るホリーだけど、ヤバい事言っちゃった・・・・・・


「いえいえとんでもない!正直に話せばホリー様の剣のスタイルが姉に似ていたので何とか勝負になっただけで実際に戦えば俺なんてとても・・・・・」


「剣のスタイルが似ていたというと?」


「はい、あの剣を巻き込ませて跳ね上げる、あの技、姉によくやられました、それが功をして勝負できた次第です!」


「昇竜を使われるのですか?姉上様は?」


「はい、得意技みたいでした!」


神聖ヤマト皇国の剣術では巻き込み技を昇竜と言うのか!勉強になった!


「差支えなければ、姉上様の御名前は?」


「メリッサ!メリッサ・ストークスです!」


メリッサの名前を聞いて一瞬考えたふうなホリーだったが意外な事を言って来た。


「メリッサという名前の方は随分と強いのですね!」


「確かに姉は強かったですけど、何故ですか?」


「以前、私が親善大使の親睦会に参加していた時にイグナイト帝国の貴族の方々と懇談の機会を得ましたが

、その方たちの御1人にオービスト大砦侵攻戦に参加された方がおりまして聞いた話です。

『ヴェルデールの3女神』をご存じですか?その中の1人が確か・・・・・・そうメリッサ・ヴェルサーチという名前であったと聞きしました。それに『血塗れの女神』とも呼ばれ真紅の鎧に身を包んだ恐ろしく強い若い女剣士であったとか!」


「いえいえ俺たちはヴェルデール家とはなんの所縁も無い、ただの農家です!そんな貴族の人達とはとても!」


一瞬、ジョン・ヴェルデールの最後の言葉が頭に浮かんだ。

自分には2人しか娘がいないと言っていた。

まさかメリッサがメリッサ・ヴェルサーチ?いやいくら何でも出来過ぎている!ヴェルデール家はカルム王国でも武門の誉れ高い名門貴族だ!そんな家高貴な家に?全くの別人だろう!


「しかし・・・・・ですね!」


ホリーが虚ろな目をして俺に言ってきた・・・・・・


「アベルさんの姉上様とも血塗れ女神とも、いずれは雌雄を決したいものですねえ!1人の剣士として!」


「・・・・・ですね」


それから正式には明日の15歳になってからパートナーになる書類にサインをした。

よって今日が奴隷剣闘士としての最後の日になった。


「アベル、これを着てくれるかい!」


ジーナスが俺に上下の服を差し出してきた。


それは黒と茶のツートンのちょっと長めの皮ハーフコート、袖は肘までだけど肩と上腕と胸の部分に簡単な装甲が着いていた。

それから指先が空いた黒の長めの手袋、これにも簡単な装甲が着いている

そして黒皮のパンツと黒の皮ブーツだった。


「今のアベルにはちょっと大きいけど、まあ成長期だから大丈夫だろう!それからこれだ!」


黒皮の幅の広い横にバックルが着いている鉢巻みたいなのを巻かれた、これも額部分に装甲が内臓されているみたいで、目立たないが叩くとコンコンと音が鳴った!


「良かったら持って行っておくれ!もう一着同じのがあるから!」


「ありがとうジーナス大事にするよ!」


「私の旦那の服でね!それを着て戦場に出てたんだよ!鎧が嫌いな人だったから作るの苦労したよ!」


「これジーナスが作ったの?」


「ああ、私は元裁縫士だからね!」


「そうか!」


「まあ生き残りなよ、アベル、闘技場を出たって戦いは続くんだから!」


その通りだ、本当はラウラのパートナーの件だってかなり悩んだ。

早くメリッサやリーゼを探さないとと思った!

でもラウラの必死な顔を見た時に何とかしてあげたと思った、それが決定打だった。

生まれて初めてだったかもしれない、前の世界から数えてもだ。

誰かの為に自分が出来る事をしよう!そう思ったのは!


「それからゲイシ―・ロドリゲスの事なんだけどね!」


いきなり話題が変わったけど、ゲイシー・ロドリゲスの事は聞いておかないと!


「ジーナスはゲイシー・ロドリゲスの事を知ってるの?」


「ああ知ってる!前にも行ったけどリューケの足を正確には膝を壊したのはあいつなんだけど、あいつには嫌な字名があるんだよ!」


「それは、どんな?」


「『剣闘士殺しの拳闘士』あいつは剣は使わない、拳で戦うんだよ!」


拳って素手って意味か?


「ベアナックルを着けて戦うんだけど、変幻自在なんだよ!どこからでも殴って来る!」


「でも変幻自在ならリューケだって負けないでしょう?あの二刀剣はどこからでも攻撃できるし!」


「あのねアベル!私は一度もリューケが負けたなんて言って無いよ!」


それは俺も不思議に思っていた、リューケはゲイシー・ロドリゲスに膝は壊されたけど負けてはいない!

即ちゲイシー・ロドリゲスに勝ったって事だ!でもゲイシー・ロドリゲスは生きている!

こんな事は奴隷剣闘士ではあり得ない!どちらか一方が死ぬまで戦うはずだ!


「リューケとゲイシ―が戦った時、リューケは膝を壊されたけどゲイシ―の肩を斬ったんだよ!勝負は互角だったのさ!それまでゲイシーは自分の身体を傷付けられた事は無かったんだよ、それをリューケが初めて傷付けたのさ!その時ゲイシーが叫んだんだよ!『僕は強い男が好きだ!だから生かしておく!』とか言ってね!」


「それから?」


「逃げたのさ、あの矢が四方から放たれる中を警備兵たちを殴り殺しながらね!それから行方不明さ!あいつ追手が掛からないように自分のプロモーターも殴り殺していったのさ!」


あんな中を逃げられるのか?少しでも不審な動きがあれば直ぐに矢が放たれる中を!

俺には無理だ・・・・・・


「それからリューケは私が買い取ったんだけど暫らくしたらゲイシーが現れたのさ!」


「リューケを殺しに来たんですね!決着をつけるために!」


「・・・・・・いや違う!最終的にはリューケを殺そうとしたけどね!」


「じゃあ何を?何の目的で?」


「だからゲイシーは強い男が好きなんだよ!」


「言ってる意味が理解出来ないんですけど・・・・・・」


「愛の告白をしに来たのさ、リューケに!」


「はあ?愛の告白?」


「そうだよ、愛の告白さ!花束まで持ってね!」


「それってまさか・・・・・・」


「そうだよ、ゲイシーは強い男しか愛せないんだよ!」


「・・・・・・・」


「当然だけど、その気は無いリューケが断ると泣きながら暴れ出したんだよ!『僕を愛してくれないなら殺す!』とか叫びながら!泣き出したらリューケでも止められない強さでね!何とか逃げて警備兵たちが来たから助かったけど、覚えておきな!あいつに強いと認められた時に告白が来る!断ると泣き出して更に強くなる!このパターンがあるから気を付けな!」


「・・・・・・頑張ってみます」



俺は武闘祭で頑張れるだろうか・・・・・・ちょっと自信が無くなってきた。





アドバイスや誤字脱字等がありましたら御指摘宜しく御願いします。

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