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零の残響

作者:歌埜 朔日
暁と宵闇。
二つの対立する夫婦神がいた。
その争いが激化したとき、
いよいよ神世さえ消し去りそうなほどの嵐となった。
夫婦神に「天」は言った。
互いに子を地に生み出し、
それをもって和を成せと。

しかし生まれた子らは、互いを憎しみ合うことを魂に刻まれた。

二つの神の子は、その身に歴史を刻み込み、幾度となく記憶を持って甦り、争い続ける。

だがあるとき、記憶を失った子が生まれる。
偶然か、必然かーー。

憎しみを忘れた「子」が、新しく紡ぐ世界はどこへ向かうのか。

プロローグ
2015/08/31 21:26
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