結婚報告は欠伸を噛み殺しながら
タイトル回収がいまだに出来ていない件について
いや、本当は早く出したいんですよ?でも全然出せなくて···orz
もう少しで出せるかな···
退屈な学校も終わって、いつもの如く帰路に着く事にした
ブンとは結構家が近いのだが、族長とはそれなりに家が離れているのだ。まあ、そこまで遠すぎると言う訳でも無いのだが
ブンの家は昔ながらの近所のお肉屋さんで、近所のマダムの方々に愛されているのはともかく。部活帰りの学生にも中々人気があるのだがそれはまた別のお話と言う事で
そしてブンと話をしながら帰っているととても大きな荷物を持った女の人にぶつかってしまった
「あ、すいません大丈夫ですか?」
「いえいえ、大丈夫ですよ?それでは失礼します」
そう言って女の人は重い荷物のせいでフラフラしながら去って行った
「あの人大丈夫かいな···」
「ちょっと心配だね、まあ本当にキツかったら誰か頼るでしょ」
「せやな!あぁ、そだ、帰りゲーセン行こうぜ」
「リズムゲーは苦手だと何回言えば···それに今月ピンチなんだ、察しろ」
「そうかー···ま、しょうがないか」
「まあ、また今度行こうぜ?それじゃ、俺こっちだから」
「おーじゃあなー」
そしてブンと別れ、俺は自宅への道を再び歩き始めた
「ただいま~」
そう言いながら無駄に重たいドアを開ける。なんで我が家のドアはこんなに重いのか···
「あ、お兄ちゃんお帰り~」
かいりはいつと同じように気だるげな声でそう言った。普段はここで会話が終わったりするけど、今日のかいりはちょっと違った。
「ねえお兄ちゃん」
「どした?」
「お母さん、結婚するんだって」
「···ゴメン、今なんて?」
「一回で聞き取ってよお兄ちゃん···」
「いや、だって、え?お母さんが再婚?マジで?」
「マジで」
「嘘···だろ···?」
「だからマジだって」
「えー···そう言うのってあらかじめ話があるんじゃないの?」
「さあ?とりあえずいい加減家入ってよ、風邪ひいちゃう」
「お、おう」
そう言って、あまりに突然の報告に唖然としている俺を尻目に我が妹はいつもと同じように欠伸を噛み殺しながら家へと入っていった。