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純粋な文系にとっては数学なんて無理ゲーな訳で

今回は主人公の友達が登場です!

そういえば、ラノベとかの主人公って友達少ないですよね···なんででしょうか?

ちなみに、タイトル回収はもう少し先になります

それでは、ごゆっくりどうぞ

 結果は当然遅刻、まあ当然怒られましたとも

漢字の書き取り···めんどくさいなぁ···帰りたいなぁ···もう布団に潜りながら本でも読んでいたい気分

そんなどうでも良いことを考えながら教室に入ると無駄に良い声をした男が俺を呼んできた

「よう佐藤氏、寝坊か?」

「あぁ、そうだよ···時計が壊れてさ···」

「はっはっはドンマイだな!」

「あれ、そういやブンも遅刻?」

「まだ来てないな」

今更ながら自己紹介、俺の名前は佐藤 裕太まあ高校二年生だ

でもって朝起こしに来た妹が海浬(かいり)、常に気だるげな目をしている。と言うより妹が自主的に何かをした所なんて見たことが無い気がする···これで良いのか妹よ···

でもって、さっき俺に話かけて来た男は高橋 秀真まあ、誰も本名でなんて呼んで無いんだよねこれが、コイツは肌の色が結構黒いから皆からは族長と呼ばれている

「佐藤氏、さっきからなに一人でぶつぶつ言ってんの」

「族長よ···キャラ紹介は必要だろ?」

「何言ってんの佐藤氏」

「まあ気にすんな」

そんなしょうもない事を話していると一時間目が始まろうとしていた。朝っぱらから数学とか···余裕で死ねるレベル···自慢じゃ無いが、俺は数学が全く出来ない。がっつり文系な訳だ、だから数学とかテンション下がるんだよなぁ···先生の話聞いても理解出来ないし···そして数学と聞いてテンションが下がっているのは俺の前の席にいるコイツも変わらない訳で···

「なあ族長···」

「なんだよ佐藤氏···」

「次···数学だな···」

「言うなよそれを···」

「あ~···萎えるなぁ···」

まあ、うじうじ言っていても授業なんて物は嫌がおうにも始まってしまう訳で、俺たちはため息を付きながら授業開始の挨拶を始めるのだった。


授業も終盤に差し掛かった頃、いきなり教室の前の扉が勢い良く音を立てて開いた

「遅れてすんません~!」

独特のアクセントが効いた声で一人の人物が教室に入って来た、ファ○チキをくわえながら

「あ、やっと来た」

入って来たのは友達の鳥山文雄だった。彼もまた族長と同じように名前で呼ばれる事などほとんど無い。基本的には鳥とかブンとか呼ばれているのだ、しかもこれが同級生だけならまだしも近所の中学生にもそう呼ばれているのだ、完全にナメられている。そして、彼は大のファ○チキ好きなのだ、絶対L○キのがウマイのに···そして、彼はファ○チキの匂いがプンプンする息を四方八方に振り撒きながら教壇へと近付いて言った

「鳥山、お前なんで遅刻した?」

「寝坊です」

ブンはそう言い切った、でもファ○チキの匂いをさせながら言われてもなぁ···

「まあ良い、鳥山は放課後職員室に来る様に」

「お説教ですか···」

「当たり前だ、お前は遅刻し過ぎだからな」

「へ~い···」

ブンは至極面倒臭そうに言いながら自分の席へと向かって行った。

「おいブン」

「なんだよ裕太」

「お前、授業終わったら口ゆすいで来いよファ○チキの匂いがプンプンする

「マジか~···ブ○スケアとかもっとらん?」

「ガムならあるけど、どうするよ?」

「じゃあ、授業そろそろ終わるしガム貰うわ!」

「ういうい、そいじゃあ残りの授業、耐えきりますかね」

「せやな」

そう言って、俺達は将来なんの役にも立たなさそうな授業を欠伸を噛み殺しながら受けるのだった

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