◆植民地の原住民を、そしてわれらの魂を襲う危機について
私が今日のこの演壇へ上がったのは、…
あなた方の覚醒をうながすためです。この次元の荒野における家須賀の声、私がその声なのです。……
声は、あなた方が耳にすることなど想像もしなかった、最も峻厳な声、最も畏怖すべき声でありましょう。……
この声はあなた方全てに宣告します。
AO次元の罪の無い民に対する無慈悲な残虐行為を働くことによって、あなた方は皆、大罪を犯し続けている最中であり、その大罪に陥ったままで生き、大罪を背負ったまま死んでゆくことを。今のあなた方に、守の救いは存在し得ないということを。
あなた方は、なんと答えるのか?
平穏に暮らす人々を、冷酷に狩り集め、悲惨な奴隷の境遇へおとしめているのは、いかなる権利によってか。
彼らの土地を破壊し、古今未曾有の殺戮を行い、信じがたい数の人々をこの世から消滅させているのは、いかなる正当性によってか。
柔和な隣人を私利私欲のため破壊するのはいかなる大義によってか。
……
あなた方は、責任を感じているのか。
AO次元人たちに信仰の何たるかを教え、彼らを創りたもうた守の存在を知らせ、洗礼を受けさせるという義務を負っていることを忘れたのか。
……
AO次元の人々は人間ではないというのか。
自らを醜悪なまでに愛しているあなた方は、その自己愛のいくらかでも、彼らに割くべきではないのか。
あなた方が、今、沈み込んでいる混迷は、果てしなく深く、何者も見えぬほどに暗い。
今すぐ、目を覚ましなさい。
家須賀を信仰せず、信ずることを望まぬHF次元人やE.W.T.R.T.P.S.(EW)人より遥かに、あなた方は守の救いから遠くかけ離れている。
――フベナルルイス使の説教




