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3三参  作者: きっき
1話
2/11

1話 2

(テレビ)


あれは夜中の2時辺りだった。

ガシャンと金属の物音がして、リビングにある犬の入っている柵から、おぼつかない足取りで一匹の犬が出てきた。


犬は体を何度も倒しながら、立ち上がっては進みを繰り返し、そして最後には私の前で力尽きた。

最後の最後まで手を前へ向けて、進もうとしていた。


私が人であれば泣いてやることもできるだろう

だが、テレビの私は感情なくただ犬を見ているしかできなかった。


きっとコイツは幸せだったに違いない。

奥さんにも旦那さんにも可愛がられ、部屋を走り回っていた。

晩年こそおとなしくなったが、それ以外は騒がしい犬だった。


ご冥福をお祈りする。

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