容疑者6、カンザキマキ
私は全てを失った。
あなたを考えるだけ。
あなたを思うだけ。
それだけで
それだけが
明日を生きる力になってたのに、、、
好き。
大好き。
でも、言えなかった。
いつでも言える。
そう思っていたのに。
人の命は儚い。
そして贖なう。
誰がこんな酷いことをしたの?
何故こんな酷いことをしたの?
もう二度と会えないの?
もう二度と会えないの。
もう一度だけでいいから
ただそれだけでいいから
雄大に会わせて、話をさせて
もう、私はこの世界で生きたくない。
あの世に逝きたい
彼の元に行きたい
こんな時に、彼の一つ一つを鮮明に思い出す。
「真姫って呼んでも構わない?」
それが一番強く印象に残ってる言葉。
「いいよ。」
ちょっと照れくさかったケド
「私も、綾瀬くんのこと雄大って呼んでもいいかな?」
って言った。
「もちろんだよ。」
彼は優しかった。
5人の中で一番優しかった。
そして、かっこよかった。
かった。っていう言葉が寂しい、悲しい。
犯人、、、
コロシテヤル。
犯人をコロシテヤル。
ユルサナイ。ユルサナイ。
私は一度トイレに向かった。
それは、雄大がジュースを取ってくると言って、出ていった15分後くらいだった。
トイレに向かうには食堂の前を通る
私は行く時に雄大と話した。
「何してるの?」
「ちょっとみんなにプレゼントをね。」
「マジ?楽しみにしてる~」
「おう!」
最後の会話。
トイレから戻る時、食堂の電気は消えていたからもう戻ったものだと、、、
そして、自分の部屋に戻っていたのだと思っていた
違った。
あの時にはすでに殺されていたのよ
あの僅かな時間に。
私の彼の発見の仕方は、暗闇の中、窓が開いていたから、網戸にしようとして歩いたら濡れていて滑った。
滑った時に目の前に何か大きなものがあって、電気をつけたら、、、
彼だった。
彼は大量の血を長していた。
変わり果てた彼の姿に私は悲鳴をあげた。
犯人は後ろから雄大を刺した。
私が部屋に戻った時いなかったのは、、、
確か
琢磨と、紡樹と、翔平。
この中に犯人はいる。
早く見つけて、、、
コロス
雄大、私も犯人殺したらそこに行くからね。
その時に私はあなたに言うよ。
ずっと好きでした
って