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distortion.  作者: kou∞
4/12

容疑者3、タジマショウヘイ

俺には家族がいる、恋人がいる。



だけど実際、恋人より、コイツらといるほうが楽しい。



だから、この受験競争の年の大事な夏を捨て、お泊まり会に参加している。



夏を制する者は受験を制す、、、



いや、、、俺は別に受験勉強をしないわけじゃない。



なんて、思って海で遊んでいた。



みんなガキみたいに遊んでいた。



俺もガキみたいに遊んでいた。



それも遠い過去だ。



たった一時間強前の過去が最高の思い出だ。



ドラえもんはいないのだろうか?



いたらどれだけ嬉しいんだろう。



雄大は死なずにすんだ。



殺されなくてすんだ。



親友が、、、



琢磨、日向、雄大、時雨、俺



この5人なら出来ないことはないと思う。



本当に。



真姫が狂った



その直後、紡樹が倒れた。



「おい!紡樹!どうしたんだ!おい!」



琢磨が焦っている。



「おい、もしかして、、、」



「毒!?」



みんなが焦っている。



「いや、違う。この反応は喘息だ。」



琢磨が落ち着きを取り戻した。



「加織、紡樹のバッグを持ってきてくれ!」





誰も出すなと言ったはずなのに。



「翔平もだ。」



「俺!?」



何故俺なんだ?日向じゃダメなのか?



目で訴える。



はぁ。という感じの目だ。



そ、そうか、あの日向は加織の事が好きだ。



もし加織が犯人なら助けてしまうだろう。



それだから俺か。



「わかった。行こう加織」



犯人かもしれない人間と隣を歩くなんて、、、



意外と簡単だな。



「誰が犯人だと思う?」



加織に聞く。



「わ、わかりません、、、」



「そうか、、、心配するなよ。俺は犯人じゃない。じゃないと琢磨は俺ら二人だけをいかせないだろ。」



琢磨は何かの確信に俺らを犯人じゃないと判断したらしい。



いやあるいは、、、



それはないか。



「それはそうですよね。たっくんは頭良いですから。」



「ああ。」



女子の部屋に入る。



「ありました!紡樹ちゃんのバッグ!」



「急ごうか。」



「えぇ!」



俺の見たかぎり、コイツは琢磨のことが好きだ。



あのメンバーの中で一番、恋愛経験のある俺はそう思う。



「琢磨のこと好きか?」



「え?いきなりですか?」



「琢磨のこと好きなんだろ?」



「翔平くん、、、違いますよ。たっくんは兄妹みたいなものです。」



「そうか。なら間違いだったんだな。」



間違いだったんだな。



それでよい。深く追求、追及する必要はない。



ただでさえ、友達を信じられない状況にいるんだ。



「あっついでに警察に電話を。」



「あぁそうだな。」



琢磨は何故警察に通報しよいと言わないのか、、、



理由は簡単だった。



「繋がらない、、、」



「畜生!電話線が切られてやがる!」



「えぇ、、、どうしよう」



「琢磨はここまでわかっていたのか。」



はたまた、、、



俺らはどうすればいいんだろう。



、、犯人を見つけて、、、殺られる前に殺るしか、、、



急いで皆が待つ食堂へ戻った。

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