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プロローグ
「キャーッ!!!」
真姫の叫び声。
食堂に皆が集まる。
時刻は25時。
血を流し倒れている綾瀬。
死んでいる。
楽しいはずのお泊まりパーティーが一瞬にして殺人パーティーに変わったのだ。
「だ、誰が犯人なんだ!」
強張った表情で翔平が叫ぶ
「この島に誰かいるの!?」
今にも泣き崩れそうな加織のが言う。
窓は開いている。
窓の外には靴の後が鮮明に残っている。
「私達の中に犯人がいるだなんて考えられないもの!」
荒木が必死に言う。
「いや、犯人はここにいる。」
ただ唯一、冷静だったのは琢磨。
「見てみろよ。雄大がダイイングメッセージを書いた形跡があるだろう?すなわち、犯人は俺たちの知っている人物、しかも消されている。ということはここに紛れ混んでいる可能性もある。」
だから、この食堂からでるな。出たら犯人として拘束する。
そう言い放った。
琢磨の言葉は真実で正解だった。