お礼?
「雑魚が」
聯は膨れっ面でそう言う。
「あの・・・・」
聯膨れっ面でいると、女性が弱弱しい声で話しかけてくる。
が、
聯は何もなかったフリをして通り過ぎる。
「お待ちください!」
女性は慌てて聯を追いかけた。
「・・・・(ぜってーアイツ何処かの王女だ・・・・めんどくさいから無視無視)」
聯は顔を上げそんなこと考えながら歩く速度を上げる、女性は聯の速度に必死についてきていた。
「無視しないで下さい!」
女性は聯の裾をつかみ、大声でそう言う。
「・・・・はあ、めんどくせー・・・・何だ」
聯は小声でそう言い、めんどくさそうに振り返る。
聯は元々極度のめんどくさがりの為、自分のメリットになること意外には行動しなかった、なので今回も聯は無視していたが、軽く10分ほど付きまとわれたためにしょうがなく振り返った。
「ようやく返事をもらえました!!」
女性は聯が返事をしたため感動している。
「・・・・何も無いなら付きまとうな」
聯は冷たくそう言い放ち、歩みを進めた。
「あっ!?待って下さい!!」
女性は慌ててそう言い聯を引き止める。
「用件があるならさっさと言え」
聯は呆れた顔でそう言う。
「私の名前はメア=コーネルです。先程は助けていただきありがとうございました、お礼がしたいので私の「断る」え!?」
メアは聯が即答したため驚き固まっている。
「いや・・・・ですか?」
女性は涙目でそう言う、更に聯より背が小さいため自然と下から目線になる。