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恋人廊下~white~

作者: 姫ちゃん
掲載日:2011/01/06

実話です、このお話。私の・・・。

でも両思いになったのは妄想ということで(汗)

なぜか、私の楽しみは塾だ。

でも勉強目当てじゃない。あいつに会えるから。会いたいから。




カタン。椅子に腰掛ける。その席は決まってあいつの一列前。

なぜかって?あいつにからかわれたいから。悪戯させられたいから。



この塾には私のほうが先に入った。あいつはその一年後ぐらい。

他の男子と仲良くなって、その男子が元々私と仲が良かったから私とあいつも仲良くなった。


最初はあんまり気になっていなかった。良いやつだな、と思うだけで。


でもだんだん変わっていった―――――――――あなたへのキモチ。


ねぇ、気づいてる?私からの想い。


でも三ヶ月したら会えなくなるんだよね。クラスが違ってしまうから。


どうしてこんな事になってしまった―――――――?



今はあいつと二人きり。私とあいつしかいないから。

なのに私は動けなかった。とても緊張してしまっていて。

あいつは私のことどう想ってるの?



そしてあいつの男友があいつの隣に座った。ちょっとだけホッとした。


しばらくすると、笑い声が聞こえた。まるで私を馬鹿にしてるような。


「何?」


きっとなり振り返ってみる。

椅子に掛けてある上着のフードに異変はない。


「髪になんか付いてるよ?」


はっとなり髪に触れてみる。でも何もない。


先生が入ってきた。すかさず質問する。


「先生、私の髪になんか付いてる?」


先生は私の髪から何かをとった。


「なんかニットの繊維みたいのものが付いてた(笑)」


先生はそう言った。


思ってみれば今日の私の服はニットのワンピースだ。


「こんにゃろ~・・・」


恨みをつけて二人を睨む。でも本当は嬉しいんだ、悪戯されて。


授業が始まった。まずはテストから。


・・・初鰹っていつだっけ?切れ字ってなんだっけ?



「はい、終わり。前に回して!」


「はい」


私は一裕からテストを預かった。こういうことがあるからいいんだよなぁ、前は。

そうそう、こいつの名前は一裕かずひろっていうの。


でもね、さっきも言った。一裕とは三ヶ月しかいられない。

中学にあがるとクラスが二分される。頭がいいクラスと普通のクラス。

私は頭がいいほうに行くことになっている。でも一裕は普通のクラスに留まったまま。

きっと会う機会も少なくなる―――――――――。






時間ときは過ぎていった――――――――――。







今日は小学校最後の塾。

この日境に私と一裕は会う機会が無くなるだろう。


いつものように教室に入ったらあいつがいた。


「よ」


「よう」


いつもどおりの会話。いつもの風景。なのに違う、何かが違う。


寂しい。もう君に逢えないなんて寂しいよ――――――――――。



「・・・なあ、ちょっといいか?」


一裕が言った。


「え、何?」


「いいから来いよ」


そう言って一裕は私を連れ出した。



「ここ・・・・・・」



ここは恋人廊下という塾でも名の知れた場所で、あるカップルの一人がもう一人に告白したことから

「恋人廊下」と呼ばれていた。今でもそこで結ばれるカップルがたくさんいる。



一裕は廊下のカーテンの中に私と一裕を入れた。これで私達の姿は見えないだろう。


「やっと二人きりになれた・・・・・」


掠れた声で言って、一裕は私の肩辺りに頭をこつん、とぶつけた。



「・・・・・・・」



「好き、だよ美奈」

一裕が呟いた。


「あっ・・・・・」

気づいたら涙が顔を伝っていた。


「もう、会えない、と思って・・・・・」


一裕もそのことは気にしていてくれたんだ。


「私も・・・・・・」


そして私達は唇を重ねた。それは優しく、儚くて今すぐ消えてしまいそうなキスだった。

この「break」版も書きます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 早速見たよ!! う〜ん、良いねぇ♪『恋人廊下』__…。ウチの学校にも、そんな告り場があればいいのにッッ!! そしたら、ウチ迷わずそこでチョコ渡して、告白するよw 次にブラックも見てみるね…
2011/01/07 13:20 退会済み
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