1 君に会いにきました
2020年、僕は死んだ。死因は、
どうやら餅が喉に詰まって死んだらしい。
今でも思う。なんでダサい死に方だろう。
きっと幼馴染もわらっているだろうな...。
しかもその幼馴染は、僕の葬式にもきていた。
あの時、めっちゃ泣いていたのを覚えてるわ...。
そして時々、今は天国みたいなところにいるけど
そこで、
「あぁ、もう一度会いたいわぁ。」と
いってしまう時が多々ある。やっぱりこれが
心残りやろか...?でも、もう会えへん...。
その時やった。僕がいつも通りにしていると、
この天国みたいなところの館長(神)が
こっちにやってきた。
僕が「なんですか?」と聞いてみると、館長は
こう話してきた。
「おまえ、まだ心残りあるやろ。今からでも
間に合う。5年後、お前は生き返る。しかし、
お前は高校生になってるというのが条件やけど...、
どうする?」
最初は「はぁ?」となったが、冷静になって
考えてみるとどうやら俺は高校生になって
復活出来るみたいや。ならええんちゃうん?
こんなごっつ関西弁やけど..(大阪生まれ)。
ただ、あの子ともう一度会えるなら....。僕は
どんな事でも受け入れる。そう決めたんや。
すると館長は、首を縦に振りこう話した。
「ならお前は、生き返る事決定!やったー、
これで仕事せんでええ!」
どうやらこれは、あの館長の残業やったらしい。
なんか...ちょっと損した気分やわ...。まぁええ、
5年後復活か..。でもどんな気持ちで待ったら
ええんやろ?やっぱ、「いやっほう!」という
気持ちでおったらええんかそれとも、
「不安やなぁ。」という気持ちでおったらええんかな。まぁあと5年あるし、まだ考えんくてええか。
やけど、そう思っているうちに5年経ってもうた。
いやー、意外に早かったな。でもこれで
俺はもう準備ができた。
さあて行こうか。あの子の元に!