第015話 櫻にこう呼ばれ隊
異世界の1日はとても濃い。
全てが新鮮で、全てが奇妙だ。
この世界では武達のような『ヒト族』以外にも『蜥蜴族』『獣人族』『エルフ族』『ドワーフ族』そして『魔族』等々。その他あらゆる種族が確認できる。
そしてこの国、この町ではそれぞれの得意分野に合わせて、皆労働に勤しんでいるようだ。食材処ひとつとっても、ワニのような店主がサラダを運んでくる姿は、上手く表現しがたいアンマッチな微笑ましさすらある。
そんなこの国の王は『ヒト族』であるらしい。
前国王は数年前に亡くなり、ここ最近で息子が受け継いだのだという。可愛い姫様でもいるなら是非お目にかかりたいが、冒険者でも選ばれし者でもない武は《モブ》は、出会うキッカケがあるわけもなく。
とはいえ、武も詩織ほどではないがこの多種族世界にも少しずつ馴染んできた。お陰で身の回りの交友関係も、まったり生活をしている割にはゼロに留まっていないという奇跡。
ここ数日だけでも色濃い出会いが多々あったが、そんな武に初めて異世界人の友達が出来たのは、結衣を召喚してから僅か2日後の事。
その出会いもまた衝撃的だったものの、今では―――――
「タノモー! タケルー! サクラー! ユイー! アソビキターん!」
黄金の川のような金髪を靡かせ象徴的な長い耳持つ少女が森から駆けてくるやいなや、一直線に倉元家であるログハウスのある敷地へと華麗に滑り込んだ。元気という言葉は彼女にとてもよく似合うその振る舞いに、自然と周りも温かくなる。
少女の両手には、森で集めたであろう持てるだけの果実を抱えて、その玄関先で扉が開くのをソワソワしながら待っていた。
「あらあら。いらっしゃいニーナちゃん。今日も元気ねー」
「シオリママヤッホー! ゲンキゲンキー! ミンナイル? コレオミヤゲなん!!」
「あらありがとー。皆二階にいるわよ。どうぞあがって頂戴」
「アイヨ! ジャマスルデェ!」
詩織に許可を貰うと、慣れたように二階の部屋に一直線にかけ上がる。律儀に靴を揃えるのは最近学んだ事だ。廊下は走らない!はワクワクが先攻しすぎて、本人曰く守るのは無理らしい。
彼女にとってここはそれだけ特別な場所であり、心踊る空間なのだ。
「テヤンデーイ!」
少し個性的なカタコトな言葉遣いは、まだまだ武から勉強中なのであしからず。これでもかなり上達した方だ。寧ろ飲み込みは早すぎると言っても良い。
「ヤッホイ! アソビキターン!!」
「やっぱニーナだったか。相変わらず元気だな」
駆け足のまま、ニーナは廊下をサザッと華麗に滑る。
武としては異世界で初めて会った念願のエルフだった訳だが、失礼承知で言えばどうも可憐で美しいという感じがしない。
間違いなく可愛いに違いないのだが、歳はまだ二十歳らしく長寿のエルフ感はまずぶち壊し。言葉はまだ片言な上、無邪気な感じは相変わらずだ。髪は明るい金髪で後ろで縛ったお馬の尻尾型、長い髪はよく似合ってると思う………武ではあるが。
「ゲンキイッチバン!」
やはり可憐で美しいエルフのイメージからは、少し外れている気がしてならない、ただのお子ちゃまだ。
「卑屈よりはいいけど、朝からそのテンションだと夜までもたないだろ」
「アトヨリイマヲタノシメ! なん!!」
「誰から覚えたんだ? まぁ、いい言葉覚えて何よりだ。とりあえず部屋に入りなさいな」
「オウヨ!!」
特徴的な長い耳、透き通ったエメラルドのような緑の瞳のお陰でギリギリエルフという感じだが、150センチの境界をさ迷うコンパクトな身長といい言動といい、何処か幼い。
武より歳上とはいえ、エルフ的にはまだ子供なんだろうか?と思う程に、とにかく無邪気なものだ。
ニーナに聞くに、里にいるエルフの中でも同じ年の子はほぼほぼいないらしく、見た目はそんなに変わらずとも同年代という存在はかなり嬉しいらしい。そんな訳でちょっと里の掟に引っ掛かるであろう遠めの散歩の末に念願の友達を見つけたニーナは、かなりの高頻度で里からの通いで倉元家へと遊びに来ているのだ。
「ニーナ! いらっしゃーい! ここどーぞー!」
結衣はニーナとはすっかり仲良しになったようだった。どうやら結衣にとってニーナは理不尽な日常に現れた第2の癒しらしく、歳も近いおかげでガールズトークも絶好調。因みに不動の1番の癒しは当然に櫻であるらしい。
「ぞーぅ!ぱぉーん!」
櫻もニーナの顔も覚えたようで、武が男友達が出来ない一方で女子ーズは着々と交遊関係が広がりつつあるのが、ちょっぴり羨ましかったり。ニーナ程ではないが、周りに同年代が少ないのは武達も負けていないのだ。
「ヤッホーユイ~! サクラモヤッホ~なん!」
「なーん!」
語尾を真似するのが櫻の今の精一杯。
それがまた可愛いのなんのと、櫻が何か声を発する度に武と結衣の顔は激しく溶ける。その緩みきった二人の顔も既に見慣れたニーナは結衣の隣へちょこんと座ると、キョロキョロと辺りを見渡して首を傾げた。
「アレ? リリィハ?」
ニーナが気付いたのは、櫻のお友達の小さな妖精だ。普段は櫻にべったりなのだが、事情もあって今日のようにちょくちょくいなくなる事も。
何やら事が片付いたら櫻の契約妖精として、生涯を尽くす事になっているらしい………と知ったのは、武もつい最近の事である。
「ん? あぁ、今日は故郷の国に用事があるらしくて、里帰り中だ。今は復興中だから忙しいんだとさ」
「アァー……ソッカー。ジャアオテツダイ二イク?」
森に住む者同士故に事情を悟ったのか、ニーナは心配そうに提案するも、武は大丈夫だよと笑って答えた。
「家やらは自分達で何とかしたいんだと。それに今は楽しいからお構い無くって伝言もあるし」
「ナルホドン!」
「どんっ!」
「櫻ちゃんどんどん言葉覚えそうだねぇ。可愛いなぁ」
「でしょ? マジ天才だと思うの。可愛くて頭良くて罪深い妹なんです」
しかし結衣が櫻にデレるのは、恐ろしく早かった。子供が好きなのは武としてもヒロインポイントは高いのだが、好きすぎるとポイント失効対象でもある。武もシスコン度合いはヤバイと自負してるつもりだが、結衣も大概危ない匂いがするのだ。
しかも結衣の場合、自覚なき変態の可能性がある。
「かーいぃ?」
「「超可愛い」」
まぁ大きいカテゴリーの中では、武も結衣も似たようなものだろう。
「アハハ! ナカイイネフタリトモ!」
一方でニーナの言葉遣いも、最近は随分マシになった。エルフは独自の言語があるらしく、最初はさっぱり分からなかった二人だ。それが今では普通に会話出来るから大した進歩である。
「ユイ、コドモスキなん?」
「私? 大好きだよー! 妹か弟欲しかったしね」
「しねちねー!!」
ニーナにも勝る無邪気な笑顔で、櫻が物騒な言葉を吸収した。そんなうっかり教育をしてしまった結衣は、自責の念で死ぬほど狼狽えている。
「ぅえっ!? ちっ………ちち違うの!! 今のは覚えちゃいけない言葉よ櫻ちゃん!! メッ!!」
「めっ?」
「めっ! 今のは良い子は使わなーい。ないなーいな、言葉だよ?」
「むぅ………ないないぽい」
「気を付けろよ結衣ー。櫻は今世界の全てに興味持ってるから、新しい情報はスポンジの如く吸収すっからな? マジで」
「マジめっ!!」
「そう! 櫻は真面目だ! 将来が楽しみだぞ兄として!」
櫻が万人に好かれる事は、武にはもう目に見えている確定すべき変わらぬ未来。だってこんなに可愛いんだものと、もし異世界召喚なければ道歩く度に芸能スカウトでもされちゃうんだろうなと。
武の将来設計の中には、割りと真面目に櫻のマネージャーとしての立ち位置が存在していた程である。
「うぅ………確かにこれは悪影響に成りかねないわね……気を付けなきゃ。小さい頃の教育って大事って言うしね」
「しねしねぇぇ!!」
気を付けるとは一体。
「わぁあああああああ!?」
「アハハハハハ! ユイダメダメセンセーなん!」
「わぁーん! ニーナも馬鹿にするぅ!!」
「アハハハハハ!」
最近武が分かり始めたのは、結衣は結構ポンコツな部分がある事である。良く言えば見た目とのギャップがあると言うのか、たまに抜けているのだ。
「油断しまくりかよ。今注意して今言っちゃうとか学習能力が櫻以下……なのは当たり前か」
だって櫻は天才なんだもの。
「別に油断した訳じゃあ………くすん………」
「俺の妹に何してくれちゃってんのまったく。将来『お兄ちゃんなんか死んじゃえ!』とか言われたらどーすんだよまったく!」
「チナミニ、ドースるん?」
「状況次第でソレが櫻にとっての最善なら、喜んで死ぬ」
「………武の愛情って結構重いよね」
「アイガオモイノ?」
それが本望であり本能である。
もし数年後に櫻が『お兄ちゃん。私お姫様になりたいなぁ』とでも言おうものなら、今の武ならば多分大真面目に国から作るだろう。ドレスをプレゼントして、『お姫様みたいだねぇ』みたいな偽りの姫はしない、そんなヤバめの兄である。
「サクラハ、アタマイイヨネー! マホウモウマイん!」
「ねぇ? うまっ?」
「ウマウマなん!」
しかしこのままでは確かに教育上よくない。物心つく頃には前の世界など覚えてないだろうし、この世界で生きていく以上、参考人がいない大和撫子は勝手には育たない。失われた文化、そして文明は世界が変わろうと絶やすことは許されないと
「よし。語尾と言葉遣いに気を付けよう。兄として立派な妹に育てる義務がある!! 櫻が寝るまではお上品に話そうじゃないかお嬢様方?」
武は決意した。
「………ジョー………オジョー? ?? ムゥ………ベンキョウブソク………」
「賛成ね。櫻ちゃんの為ですし……もの!!」
「………………」
結衣からは危ない匂いがほんのり漂うが、致し方なしだ。
「オジョ………ヒン………オジョヒン………オジョヒン」
「ニーナはニーナで凄い心配なんだが大丈夫か? こう言っちゃなんだが、ニーナも覚えたての如く言葉遣いが危うい。マシにはなったが完璧ではないからな」
「ンー………オッケイマカセロ!! チョベリバイェイ!」
「誰に教わったその絶滅語!? あとBADじゃ駄目だからな!?」
「いぇいっ!」
無邪気なニーナの動きに合わせて、櫻も踊る。もうただそれだけで
「「んもぅ………可愛い」」
キュン死に。
それは武と結衣の唯一分かち合える、人生の最後はこう迎えたいという死因かもしれない。
「サクラ、モウワタシノナマエ、オボエタ?」
「んー?」
「ントネー………ニーナ、ビジン、ニーナ、カワイイ、ニーナ……」
さぁ櫻はニーナと言えるだろうか?
可愛いくらいはいけると思う武だが
「めっ!!」
言いたくないらしい。
だがそれがいい!
「あはぁ………櫻ちゃん可愛いすぎ………」
結衣が悶絶してる所を見ると、今の『めっ!!』の仕草は急所に刺さったらしい。櫻にコツンとおでこを叩かれたニーナは、嬉しそうにケラケラと笑っている。
「アハハハ! オコラレター。サクラノホウガ、ビジンダモンネー」
「もんねー!」
ニーナは意外と遊ぶのが上手い。きっと子供が好きなのだろうが、一方での問題はこっちだ。
対抗意識が凶に転びそうな、うちのヒロインである。
「むぅ………私も櫻ちゃんの可愛いを引き出したい………よし! 櫻ちゃんこれなーんだ? わんわんっ! わんわんっ!」
「んー?」
クオリティは仕方ないとして、目が怖い。
四つん這いの結衣は多分、櫻に『ワンワン!』と言われるのを待ち構えている。
「わんわんっ! ばうばうぅぅぅ!!」
猟犬みたいなのも出てきた。
必死。赤子のクイズに必死である。
「ヘッヘッヘッヘッヘッヘッ」
これは犬の息遣いなのか。はたまた変態的な笑いなのか。どちらにせよ頬を赤く染めながら今か今かと櫻の返事を待つ結衣の姿は、女子高生の絵面としては如何なものか………といった感じだ。
「みじめっ!」
「正解ッ!! 流石俺の妹!!」
武は素晴らしい櫻の答えに頭を撫でる。やはり我が妹は天才だったと。
「違うわ!!犬よ!! 誰が覚えさせたのよ『惨め』とか!? お前か武ぅぅぅ!!!」
猟犬が泣きながら武の胸ぐらを掴んできた。
「もぉ~。めっ!」
「お嬢さん言葉言葉っ!! 可愛い妹にそんな品のない言葉覚えさせてないよ!!どっちかというと、日頃から親父が小言でブツブツ言ってる言葉だよっ!!」
「おとー! だーよっ!!」
「あのタイミングで言わなくても…… というかおじさんに一体何が」
毎回ボロボロで帰ってくる父親に何があったかなんて聞ける訳もない。誇らしげならまだしも、あんなに背中丸め込まれちゃ息子的に他人には見せたくないものである。
刀だけピカピカなのがまた切ないのなんの。服もなくなりすぎてそろそろパジャマ出勤になりそうな、亮平なのである。
「サクラハ、タケル、ナンテヨブん?」
「ん? 俺の事か? 俺はー………『にぃにぃ』『お兄ちゃん』『兄貴』『にーちゃん』 、これらあらゆる可能性を植え付けている最中だっ!しかし、どーゆー訳かだな………さくらー、これだ~れだっ?」
武が空中でコロコロと漂う櫻に問いかけるなり、万歳ポーズ&満面の笑みで答えてくれる。櫻にとって兄である武の呼び名は、もう既に―――――
「るぅ!!」
それで、決定的に定着しているのだ。
「ご覧の通り『るぅ』 になってしまった。 お袋の『たけるぅ』のイントネーションで覚えちゃったんだろうな」
「るぅ~?」
「はぁーあーいー」
ホントは兄という要素は組み込みたいのだが、ここまで定着すると暫くは『るぅ』のままだろう。
だがあえて言おう。嫌ではないと!
「ルゥ! アハハッ カワイイネ!」
「ほんと、案外可愛く呼ばれてるわよね。私も呼ぼうか? るぅーるるるるるるる」
「それで呼んだら別な奴来ちまうよ……こんな南の町じゃなくて北の国でやってくれ。それに妹が言うから可愛いんだ」
分かってないですねぇ、まったく。
そんな感じでやれやれと、武は肩を竦めた。
「武ってさ、分かっちゃいたけど結構重度のシスコンよね?」
「シスコンテ、ナニなん?」
「妹大好きってことよ。そうねー………分かりやすくいうと変態ね。行き過ぎた愛情って時に狂気に等しいの」
「オォ、タケルハヘンタイサン?」
ニーナは余計な言葉を覚えた。しかし武も黙っているほど優しくはない。全国の妹LOVERな兄の為に立ち上がる。
「おい待てやこら。世のシスコン敵に回したぞこら」
「だって別に違うとも言い切れないでしょ」
「イヤイヤ全然違うから。変態とは自身の溢れ出る欲望を抑えようともせず、どんな状況下だろうと己の為に動くヤバイ奴の事だ」
「だとしたら結構自分の欲望駄々漏れてるわよ」
「一方で俺は何を差し置いてでも第一に妹を考えるお兄様だ。己が為ではなく妹が為に生きる、優しいだけのハートフルな生命体だ。そこ間違えないで頂きたい」
「だからそれが重いんだっての。ちゃんとヤバいよホントに」
結衣の目は実に冷ややかだ。
しかしそんな視線も慣れたもの。武はけしてめげやしない。
「いいか? 俺のもんは妹のもん。妹のもんは妹のもん。世界は全て、妹のもんだ」
「なんか聞いたことあるヤツと違うッ!?」
でも欲しいと言われたモノを櫻に差し出す喜びは、何となく分かっちゃう結衣である。この愛らしさだけで、玄関先で魔王をやってる奴よりは、よっぽど世界を統べる力を持っているような気がした。
「櫻が望む事は全て叶えてあげる……それが兄の役目だからな」
「へぇー………じゃあもし仮に櫻ちゃんが大人になって彼氏とか連れて来たらさ、ちゃんと兄らしく応援出来る?」
「埋める」
即答だった。
「だからこれをヤバイと言わず何と言おうか!?」
「家の門くぐらせる前に埋める。頭だけ埋める」
「埋めるってか、刺さってるわねもう………怖い怖い目が怖いって!そんな事したら一瞬で嫌われるわよ? お兄ちゃんなんか嫌い!とか言われちゃったりさ」
「悪くない」
その未来もまた一興なのである。
「やっぱり変態じゃないの!?」
「い~よ別に変態でもぉ~ ! 可愛いんだから仕方ないだろうが。見てみろこれ! 天使でしかない!」
「まぁそれは分かるけどさぁ……まぁいっか」
一方ニーナはシスコンへの興味は既になく、櫻に必死に名前を覚えさせようとしている。ここ数日間で何度もトライしてきたが今日こそはと息巻いているようだった。
「サクラー。ニーナ! ニーナ! ナー、ダケデモイイヨ?」
「んー?」
「ニーナー」
「なぁ?」
櫻がそう言った瞬間、ニーナの顔は更にパッと明るくなった。長い耳もピコピコと動いているあたり、本当に喜んでいるようだ。 エルフというのは、全身を使って感情表現する事が実に上手い種族である。
「オォ!! タケルヨンデクレタ!! ヤッタァ!!」
「アハハ、良かったなー。もう何回か会ってるし、流石に覚えて来たんだろうな。おめでとさん」
「エッヘッヘー。トコロデユイハ? ナンテヨバレテルん?」
「私? ふっふっふふーん……『いー』か、たまに『ゆいー』って呼んでくれる! もうそんな濃密な仲なのだ!」
「オォー!!」
わぁー。
すっごい誇らしげだぁー。
すっごい。どや顔がすっごい。
「これはもう結衣ねぇねになる日も近い……フフフフ」
これが武をヤバい変態扱いする人の顔なのか。結衣は結衣で、櫻に呼ばれたい最終案があるらしい。
そんな日を夢見て悪魔的な笑いをする結衣を指差したニーナは、早速櫻にアレの名前を尋ねてみる事にした。
「サクラー! アノコダ~レなん?」
「みじめ」
「うわぁあああああああああ!!!!」
たまには濃いくない、そんなくだらない1日もあるものです。
ー ニーナと魔王 ー
「おいエルフのゴミよ。我はこの世界を次期に支配するまお………」
「ジャアネーミンナー! マタクルーん!!」
ガチャン! たったったー……
「……我頭くる!!」