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3.変わらない

雲の上を飛行し、青い空を二人だけで眺めていた。僕が一人ぼっちだった時にもう叶わないと思っていた願い「隣の誰か」。その「誰か」はクロで、一人だった僕を救ってくれて、名前も思い出せない僕に名前をくれた。記憶を失くし、思い出せないことだらけだが僕はクロのことだけは忘れたくない。


「なあシロ、お前残りの寿命は何年あるんだ?」


「そんなの分からないよ。千年以上老いも感じず生きてるんだよ。僕はいつになったら皆のように死ねるんだろう…」


クロは僕が目覚めた時からある左腕のひびのはいった腕輪を見て何故か笑みを浮かべて言った。


「あーそうか、お前も見えないんだったな」


「見えない?なんのこと…」 「なんでもない。俺はお前に永遠に生きていてほしい」


「永遠なんて嫌だよ、もう周りが死んでいくのは見たくないんだ」 「ふっ、そうか」


「ねえクロ、寿命を使って助けてくれって言っていたよね」 「あぁ言った」


「寿命はどう使うの?助けてって何から?」


「当たれば即死の強力な銃があるんだ。その銃は使用者の寿命を奪う。お前にぴったりだと思わないか?」


「そんなものがあるのか…でも銃は人間の命を奪うものじゃないか!僕は人間を守りたいんだ、殺しなんてしたくない」 


「はは、救えなかったのにその考えは変わらないんだな?」


「当たり前だ!目の前から命が消えていくのはもう見たくない」


僕をからかっているのかクロは笑いながら言う。


「安心しろ、人間を守るために使うんだよ。悪魔が人間を殺しているんだ」


「悪魔…?」


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