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2.名前


「お前一人なんだな、俺はクロ。お前は?」


急に現れた彼は左目だけに輪っかのようなものがあって僕と同じ真っ白な髪をしていた。

「クロ」と名乗った彼は僕に名前を尋ねてきた。僕は僕の名前を知らない。名前すらも思い出せずにいた。


「僕、名前が分からないんだ。記憶がなくて」


「そうだったのか、困らせちまって悪かったな」


クロは僕の話を聞いてくれた。1000年以上生きていること、周りはどんどん死んでしまって辛かったこと、もう目の前で死を見たくないこと。クロは僕が涙を流しながらも話したことを最後まで笑顔で聞いてくれた。


「お前の寿命を使って俺達を助けてくれないか?」


「もう人間はいないよ、僕が看取ったから」


「いるぞ。ここの他にも大陸があって人間は生きてる」


クロの言葉を聞いて僕は止まったはずの涙を再び流した。

やってくれるよな?とクロは僕に聞いてくれて僕はもちろんだと返事をした。

クロは笑顔で僕の手を取り、次の瞬間僕達は空を飛んでいた。さっきまで無かったクロの背にある白い翼を見てなにか思い出せそうになったが靄がかかっていて思い出せなかった。


「なあ、お前の名前、思い出すまでシロってのはどうだ?俺がクロだから白と黒だ!」


「ふっ、はは、なんだそれ」


笑えたのはいつぶりだろう。この日、僕はクロに出会いシロとなった。


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