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新たな仲間

10分ぐらい経っただろうか…

俺たちが少し前までいたような西洋風の街から少し離れたある住宅街に車を止めた。

この住宅街は昔、日本というところから来た人間が設計した建築物で、日本がこの世界に及ぼしている影響はとても大きく、「日本文化」や「倭国文化」という名前の文化ができてしまうほど、日本という国から来た文化や構造建築などが世界各国に広がっている。

中でも人気なのはアニメ、ゲームといった娯楽だ。この世界の娯楽とはかけ離れた娯楽で、一気に人気度を増していった。他にもアメリカやドイツ、イギリスなどといった国からきた映画っていう娯楽などもこちらの世界で愛され続けている。

そんなことを思っていると、メーシャが言ってきた。


「ねぇ、あなたって昔は相当強かったんでしょ?斧と銃を使って戦ってたみたいだけど、斧って今はあんまり強くないだろうし、銃もショットガンを使ってるみたいだけど、ショットガンって今はもう古代武器として扱われているじゃない」

「ショットガンって古代武器なのか?!今主流ってなんなんだ?」

「今はロケットランチャーとかマシンガンとか…後銃じゃないけどナイフとかじゃない?」

「なんでそんなランボーなりきりセットみたいな武器しか流行ってないんだよ」

そんな会話をしながら家のドアの前にたった。

メーシャがいるとはいえ、やはりちょっとばかり緊張する。

俺がドアを開けようとするよりも先に、メーシャが勢いよくドアを開けた。


「ただいまー!新人連れてきたよ!」

「おーメーシャやるじゃねぇか!今度いっぱい奢ってやるよ」

「お願いいたします」

家に入って早々に右手にある部屋に入ったメーシャが、男の人のような声の人と喋っているのが聞こえた。

俺はおそるおそる仲に入った。


「おい!そこの男!お前が噂の新人ってやつか?」

そう突然俺に男の人が話しかけてきた。おそらくこの人がさっきメーシャと話していた人だろう。

体型がゴツく、喧嘩したらすぐに薙ぎ倒されてしまいそうだ。


「そうだ。俺が噂の新人ってやつだ!」

なんとなく舐められてたくなかったので、ちょっと強気で言ってみた。


「おぉ!そうかそうか!俺はコンバット・リール・ベンって言うんだ。タメでいいぞ。ベンって呼んでくれ」

「最初からタメだっただろ?」

俺がそう言うと、メーシャが俺に言ってくる。


「あ〜!もしかしてまだ私たちのこと信用してないでしょ?」

「当たり前だろ?こんな奴ら、怪しがらない方が稀だぞ」

「ま、まぁ確かにね。でも私たちは怪しい人たちじゃないわ!私たちはみんな何かしらの夢があるのよ。だからみんなで助け合って、みんなでそれぞれの夢を叶える。そんな集まりよ!」

メーシャがドヤ顔で俺に言ってきた。

それを横目に見ながら新しいタバコに火をつけながら言った。


「ちなみにお前らって何人で活動してんの?」

ベンが言った。


「3人だ。今はいないがも一人外にでかけて行っているやつがいる。今日は帰ってこないだろう」

ベンは飲んでいた酒の缶をゴミ箱に投げ入れ、新しい酒に手を伸ばす。

そうしてゴックっといっぱい飲むと、缶をテーブルに置き、俺に言ってきた。


「俺れたちはずっと一緒に暮らしてきた。いわばファミリーってもんだ」

「ワイスピみたいな感じか?」

「まぁそんな感じだな。とりあえず俺たちと組んだらお前の夢は叶えてやる。その代わり俺たちのことも手伝うことになる。さぁどうする?俺たちと組んで夢を掴むか、一人で孤独にシコって人生終えるか、どっちがいい?」


…正直なところすごく迷う。

得体の知れないこいつらと一緒に動くのは少しばかり怖い。

もし騙されてこいつらから襲われたらたまったもんじゃない。

俺は昔最強の斧の戦士だったが、俺が使っている斧術は古代のものだ。

親の家計が古代魔術師と古代斧術師で、あの時代では古代でも相当通用したが、今はあの頃よりもさらに魔術の研究が進み、古代斧術も手遅れになっている可能性がある。

………だがここでこいつらと別れていいだろうか?

ここでこいつらと関係を切るより、そのまま関係を続けた方がよっぽどいいのではないだろうか。

そんなことを考えていると、メーシャが呆れた顔で言ってきた。


「はぁ………なんかすごい心の中で葛藤してるけど、もう一緒に組んだ方が早いと思うわよ。私たちが裏切ったことなんて一度もないわ。だから信用して」

正解がわからない。

だが、なんとなく、ここでこいつらとの縁を切るのが間違いだってことはわかる。

俺は口を開けた。


「これからよろしく」

「あぁ、よろしく。ちなみにお前の名前はなんて言うんだ?」

ベンが俺に言ってきた。


「俺はロベルだ。よろしく」

「わかった。よろしくなロベル」

「信用してくれて嬉しうわロベル。これからよろしく」


そう言って俺たちは熱い握手を交わした。

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