空港着いてから、危険地域を電車で行って宿泊ホテルまで
旅行記です。
日本人のパスポートって、すごく信頼されているパスポートなんですが、
海外に行きたい日本人も少なく、3分の1くらいちか活用されていないらしい。
でも、楽しいんだけどね。
冒険ってのもあるけれど、旅行記をつづります。
※
旅の一期一会に感慨がある。
さて、そうも言っていられないほど、女一人旅は危険である。
シャルル・ドゴール空港に着いたのは予定通りの時刻だったけれど、17時。
入国の準備や、日本から送ったスーツケースを受け取れなければ、お金とパスポートだけの旅になってしまう。
日本出る時、仁川空港ではスーツケース(小さいやつとはいえ)受け取らず、先にシャルル・ドゴール空港に送ってくださいって言ったので、手違いがあれば終わってしまう。
それなのに私の荷物は流れてくるのが遅かった。
かなり時間が経って日が暮れる。
シャルル・ドゴール空港からパリまでは、電車RER A線でいくのだけれど、わりと不用心な地区を通過しなければならない。女1人なら普通乗らないとか情報も読んでいた。
しかも私、初日に着くのはどうせ寝るだけだから、11区までの安全圏にホテルを予約しなかった。寝れればいいと思っていたからだ。
ほう。
最初からスーツケース見つからず、前途多難。
そう思って荷物の受け取り担当者に、日本から仁川経由で、直接フランスに送った荷物はどこに届くのか英語で聞いてみたけれど、私の持っているチケットを見て、ひたすらスーツケース流れてくる場所で待てと言われてしまった。
通じてるんかな?
私の英語。
心配だったけど、そうしている間に荷物を見つけた。
青い銀色のスーツケースを見たときは嬉しかった。
だって日本にいる時に、私には珍しく、まぁまぁちゃんと準備して詰め込んできたんだ。仁川ではこいつに出会わなかったので、化粧水とか部屋オイルなんか、ホテルで用意されたものを仕方なく使ったんだ。
私は流れてきたスーツケースを活力にして、空港を後にした。
REA線Aのチケット売り場は簡単に見つかったので、あとは無事に辿り着くだけだ。(チケット売り場のフランス人は、もたつくと冷たかった。なぜか回数券10回を観光客に売るのが通常だったようで、一度並んだときはそれしか売ってくれず、もう一度ならび直して、パリまでのチケットを手に入れたのだ)
パリでは1区から5区までの区域があって、回数券は5区までを対応していないらしい。区域で買うチケットを選んでいく、また利用頻度を決めるのが普通なんだって。
めんどくさ。
正直、この辺で何がお得かとか計算するのは苦手なので、スイカとかイコカみたいに、最初から渡した金額をチャージしたかったのだ。ナヴィゴイージーはそれができるとの情報があったけれど、私が買ったのは近隣地区の10回券と、並び直したパリ宿泊先へのチケットだった。
チャージしろよ、と我儘言えない。いや、言ったけど通じつに、はいはい観光客ね、10回? 20回なの? 30回は買えないわよ、20回までよと言われ、あきらめた。
とりまこれ以上の時間を浪費すると、日が暮れてどんどん治安が悪くなるので、何でもいいわという感覚。
「私はREAのA線に乗車した。メトロの乗り換えしないと着かない場所に宿泊予約したので、私はグーグルで自分の位置を確認しながら乗車していた」
私には外国人が怖いという印象はない。
仕事柄、外国の方とよく付き合うので、なんてことはない電車の中だった。
移民が多いから気をつけろ見たいな注釈を読んだけど、移民ってさ、私だってフランスに移り住んだら移民になるしなぁとか考えていた。
まだ寒いので、ロングコートを羽織ってさほど迷うことなく宿泊地に着いた。
注意した方がいいに決まっているけどね、急に誰かが襲いかかってくるわけでもないので、啓発の記事は大袈裟だなと思った。
はい。
いや、その日の宿泊先の方がやばかったので、区域的に貧しいところを電車で通り過ぎるのなんて。いや、ほんと。なんてことなかったんだ……。
何のシリーズにも属さない。
普段は異世界小説、ファンタジーを書いています。