屋根まで届く図書館
韓国、仁川空港経由から、足を伸ばした観光地です。
一時間以上、かかってしまった。
経由地の韓国、ちょっと観光のレベルではないけれど、航空券はこっち経由のほうが安かった。
(Eーチケットめ!! 安いけど時間かかりますとか書いておいてよね。みてなくて焦った)
※
と、ここまでが日本でのジタバタと入念に?用意してきた経緯だ。
前に台湾行くのにパスポート忘れて取りに帰ったうっかりものの私、今回は一人旅だし慎重に準備してきたと思う。なにしろ食べ物に困らないように、干し肉的なおやつやきのこの山などのスナック、髪を綺麗に保つためのトリートメントや化粧水が尽きないようにちまちまと用意するなんて、私にしたら前代未聞の思慮深い行動だった。
ついに出国当日、関西国際空港で無事レンタル予約しておいたWIFIを受け取って、チェックインカウンターに向かった。コロナもそろそろ規制緩和され、海外に出かける人の数も戻っていた。
飛行機に乗り、韓国まではあっという間だった。
1時間半かからなかったんじゃないかな。ご近所の韓国、行き慣れているので警戒心は薄い。そんなんじゃダメだと思うけれど、パスポートと現金だけ小さなバックに肩に斜め掛けしているので、最悪何とられても旅行続行できると鷹をくくって、仁川空港に着いてそうそうバスで遊びに行くことにした。
一泊するんだもん。せっかくだから遊ばないともったいない。次の日早くにまた出国だから、空港近くにホテルはとっていたけれど、チェックインすらせずに機内持ち込みサイズの小さなスーツケースを引いて、思いつきで見つけた本屋(図書館)に出かけた。
本屋っていっても、ただの本屋ではない。韓国の人気観光スポットNO2になっている、ソウルのコエックスモール内にあるピョルマダン図書館だ。無類の本好きの私としては、なんとなく検索して見つけたその場所に、絶対行ってみたくなったというわけだ。
バスに揺られること1時間以上。韓国人の車の運転は乱暴だなぁと感想を呟く。果たしてパリはどうなのかと不安に思いながら、本屋に着くのを楽しみにしていた。仁川空港に着いて手続きを終えるともう16時過ぎだったので、ピョルダマン図書館に着いたら夕方だった。
図書館はショッピングモールの中にあって、ショッピングモールが広く、高級化粧品やデパ地下のように美味しそうなものがたくさん売ってあったので目移りしながらも迷っていたので、ちょうど夕焼けの頃に図書館に入ったのだけれど、日が暮れかける頃ライトアップされると知っていたので予定通りだ。
3階建くらいの高さに続くんではなかろうか。高く積まれた多くの本の中には日本書もある。本を読むためのスペースが真ん中ホールを中心にたくさんあって、ホールにはそれみたことかとスターバックスが入っていた。
スタバってさ、ある程度集客できる場所しか入らないらしい。
ここは十分な集客を見込める。
そのへんさすがだなと感心した。
私は決めていたかのようにスタバに突撃して、珈琲フラペチーノを飲みながら、自分が座る席を決めた。一番上のフロアで、ちょうどホールを見下ろせる位置だった。もちろんこんな感動的な場所、写真や動画に収めておこうと、この日のために購入したアイホン14でいい感じに撮影することも忘れない。
本に囲まれてうっとり。
私の横に座っている人は勉強していた。下を見下ろすと、低いステップの階段に、たくさんの人が腰をかけて本を読んでいる。
私も本を開いた。
悲しいかな。まぁフランス行くので、日本から所持してきた『地球の歩き方』なるものだったので、情緒はなかった。韓国にいても、既に心はフランスですからね、仕方ないかと思っていた。
帰り際にアイホンのカバーを慎重し(盗難防止用に肩からかけられるものを選んだ)、ついでにお城で着ることも考えて黒のワンピースを一枚買った。実は日本でもこの日のためにラルフローレンで黒のワンピースを一着持ってきていたのだけれど、考えてみたら滞在日数より服の数がかなり少なかったのだ。
ホテルで摘むものと(韓国と言ったら)チャミスルのお酒を一本買って、またバスに揺られて空港近くのホテルにチェックインした。
アジアにいるうちは、なんだろう、たとえ言葉は韓国語と日本語の壁があったとしても、まだ何の緊張感もなかった。日本より一歩外に出れば、アジア人は何だか仲間意識の中に属していた。
旅行です。
ふだん書きません。