逮捕の瞬間
こんばんは。
ずいぶんホチホチ書いています。戻って3週間になるのかな。
書いていると思い出すこともあって、相当なボリュームになりそうです。
お付き合いいただいている方、ありがとうございます。
※
モンマルトルは周辺は、日本の首都で例えるなら日暮里だった。
どうしてこんなに色々な布地が売っているのかわからなかった。
こんなことならサクレクール寺院より美術の丘より、布地をもっと堪能して買っておけばよかったんだ!!!
でもその時の私は、寺院や美術の丘を目指して観光してきたんだよね。
後悔先に立たずって言葉は嫌いだけれど、私は次のバス停でバスに乗りながら、軽く「ちっ」と舌打ちした。
夕刻になろうとしていた。
まぁヤサくれた感情のまま、おとなしくホテルに帰るのなんてあり得なかったので、私はバスでエッフェル塔に行こうとしていた。路線図を調べると、道中に凱旋門だって通るルートがあると調べたわけだし、おしゃれ女子が通るパリのルートはこの際全部観光しておこう。こんんなところに貧乏症が顔を出す。
高級デパートとか、パリ市内の高級店とか、私には何の興味もありはしない。
だいたい買い物ってめんどくさいので、一番嫌いだった。
でも観光は別。
経験は宝。
限られた時間で色々なところに出かけたい。
明日はさ、地方に行くんだし、パリで今日観光できるとこはまわっておきます!
なんかさ、個人旅行で自由なはずなのに、私の中に小さなツアーガイドが存在していた。
ガイドの心の声が聞こえる。
『ああお客さんは、時間を無駄にしたくない計画派ですね。てことで残り時間をいかに効率的に回れるか考えてみますねぇ』
そんな優秀さで。私の貧乏性である要望を受けたツアーガイドってさ、まじですごいってこと、つまり自分の中にそんな一面があったこと、私はしらなかった。
『私って、どうやらゆっくりできない性格らしい』
仕事でもマグロだと言われたことがある。
マグロって回遊魚なんで、止まったら死ぬらしい。
旅行に来てもそのくせが抜けず、ツアーでもないのにツアーのように観光を組み立てている私がいた。
海外に来て、日本人としての私の勤勉さを知ることになった。
私は凱旋門をバスで潜りながら写真や動画をって、エッフェル塔に辿り着き、かつて夜に体験したセーヌ川クルーズを写真にとっていた。
話しかけてくる人を見れば、ドロボーか詐欺師と思えというセキュリティの高さで身構えていたけれど、一人旅をする上で私は、パリ市民から数々の親切を受けた。
バス内で凱旋門を動画に撮っていると、後ろに座っている人が、「こっちの方がよくとれるよ!」って後部座席の人が話しかけて来て、頭を下げてくれた。飛行機でもさ、無くしたCタイプを探していくれた人がいたけど、なんかありがたかった。
エッフェル塔では、セーヌ川とエッフェル等の間に、水鳥がいてくれて、私が近づいても馴染んでいた。日が暮れそうだったので、今回はセーヌ川クルーズはしなかった。
いい時間だった。
まったり、まったり。
それなのにセーヌ川の乗り場あたりで、おそらくは警察官と何かをした人の追いかけっこが始まった。
「え?」
私の横を逃げる罪人。
そしてそれを追う警察官!?
瞬く間に罪人らしき人は捕まった。
逮捕の瞬間を見て、まったりした時間は奪われた。
何をしたんだか……。
やっぱここは日本じゃない。
気をつけないとなぁと、私は感慨深く、ホテルまで帰ったんだ。
後書きするほどのことでもないんです。
でもパリの警察官、走るの早かったです。
パリ市内って、かなりスリとか多くて、警戒を強めているってのはyoutubeで情報を得ていました。
すごく優秀でした。
だって地下鉄もバスも、スリぐらいの被害があっても、ハガイジメにされる心配はもうなさそうです。
優秀です。
アメリカのダウンタウンより安全かもね。