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日暮里と比べちゃった

こんばんは。

あ、楽しみしていていたモンマルトルでしたが、結果的に日本の都内にある日暮里に負けました。


どうしてって?

ぶっちゃけモンマルトルの丘って狭すぎです。

もっと多くのアーティストに出会いたい。

そう思う人は、全世界に多いんだと思いました。


        ※


 自分がブッキングなにがしで予約したホテルが二泊連続イマイチだったとしても、旅ってさぁ、泊まるとこで決まるわけじゃない!!


 どれだけ旅を楽しむかってことなんだよ!!

 少し時代遅れのヤンキーみたいにやさくれていたが、自分がなんとなく予約した宿の失態を取り戻すように、私はスーツケースだけをチェックインさせてモンマルトルに行くことにした。


 海外行ってもね、WIFI環境さえあればGoogle先生って頼もしいのよ。

 私、正直に言ってしまう。

 日本でGoogleマップ頼りに旅行できる人、今の時代じゃ世界各国どこだって行けるわよ。


 てことでモンマルトルへ。

 モンマルトルって、フランスで画家志望なのかな? そんな人が自分の書いた絵を売っているという変わった観光地なの。


 多分それだけじゃ観光客はよらないんだけど、サクレ・クール寺院というパリのモンマルトルにあるバジリカ聖堂は有名で、地球の歩き方に堂々と載っている。パリ18地区にあるので、旅行客的には安全ではないゾーンなのだけれど、私はバスに揺られて出かけて行った。


 夕刻になるまでに寺院に辿り着いて、気に入った神様の前にローソクを灯した。

 いや、私がローソクを灯すのに共感したのはおそらくローマ法皇だ。その方しか知らなかったので、ローソクを二つ買った。一つ3ユーロだったと記憶している。それを二つ買って、一つはその場で灯して、一つは持ち帰ることにした。


 小学生から中学生時代、私は日曜となると、なぜだかわからない。いまだにわからないけれど教会に出入りしていた。母がミッション系の高校に通っていた彼女の趣味の影響なのかわからないけれど、幼稚園もミッション系で、幼少期転校しても教会に通った。


 だから洗礼を受けるということや、神に祈ることには慣れている。


「チチトーコト精霊とのミナ二ヨリテ、アーメン」

 食事をするときも、何かに祈る時も、これが私の通常スタンスだった。


 日本はキリスト教徒が少ないので、私もいつの間にか宗派すら微妙。実家は浄土真宗だっけ? 嫁ぎ先は浄土宗? よくわからん。


 でも私には「チチトーコト」で始まるのが合っているようで、蝋燭の燈の中で、無宗教でも祈りたかった。幼稚園児の私、いっつも髪が長かったのでマリア様役を抜擢されていたんだよね。今思えば、マリア様ってイエス様の母ってことしか知らなくて、頭に布を被せられて、セリフの少ない役だった。


 「チチトーコト」

 を言ってれば済む幼少時代ではあったけれど、一緒に幼稚園に通っていた友達が、その通学路で何かを万引きしてしまって、私はそれを親にリークした。

「チチトーコト。○○ちゃん、お金支払わないままお店を出てきてしまって、そのまま帰ってきてしまったんですけど??」


 今思えば、告発です。

 チクリと言われるかもしれません。


 でも私たちは幼稚園児だったので、親と駄菓子屋によって許されました。

(どう解決したのかは、私は知りません)


 「チチトーコト」

 だから私達は罪深いんです、と私は思っていた。


 階段をのぼる景色を楽しみ(足の悪い人はロープーウェイも出てます)、寺院で心を選択し、私はモンマルトルに向かっていた。


 もしかすると前にも来たことがあったのかもしれないと思ったが、自分の意思で、自分1人で、絵を売る丘(絵を評価してもらう丘)に初めて訪れた。


 私もね。

 絵を描くんです。


 絵を描くのと、小説書くの、どっちが好き? って問われたら、迷うんです。


 それぞれ違う魅力がありましてね。


 幼少期は、そうですね幼稚園から小学生の時はひたすら絵を描きました。それしか表現できないことが多かったんです。でも中学生から高校生になって、絵を描くよりも、文字の方が伝わることが多いし、早いって思ってしまいました。


 でも大学生になって、親から生涯続けられる習い事をしたらと言われ、また絵の世界を選びました。


 全てがそれって、親が作ってくれた環境です。


 今は、そうだなぁ。

 人生を彩るのは、趣味とかではなく、全て体験だって思います。


 でも体験って、結構大変で、世界にいる皆が(性格もあるし)体験できないものだと思うのです。ですから、体験できた人が残すものだし、それを受け取った側が表現するもので、芸術って絵とか文とかじゃないんですね。


 モンマルトルの丘で、私は日本にいらっしゃる方に土産を買いました。

 そして絵を売っていらっしゃる方の絵を心ゆくまで眺めました。


 私以外の観光客も、同じようにそうしていました。

 でも、気がついたことがありました。


 『絵を写真にとらないでください!』

 そうだね。

 私が気に入った絵は200ユーロ以上で売っていました。でも観光客はお構いなしに、写真を撮ります。そうすると、今のIT技術、いくらでもその絵を端末の中に格納できますもんね。


 うーむ。

 私はその絵を買うかどうか思案しました。


 日本円にすれば、200ユーロに1.5をカケルので、多分4、5万します。

 そのくらいの絵なら描けますので、構図はいいにしても書いませんでした。


 ごめんね。

 そして写真に撮ったし。


 必死になって撮らないで!!、と手書きのメモを出しているのが、なんともイマイチだなぁと思ったのです。

 絵の世界って、いくらでもライバルいますし、構図なんてフランスのどの街角に行ってもいい構図ありますからね。


 ただ。

 買ってもよかったかなって、私の記憶に残る絵だったんです。単にフランスのカフェや食事処という、日常のフランスを描いていたんですけどね、その上に住んでいるだろうアパートメントから飾られたお花が素晴らしかった!!


 モンマルトルは色々な画家がいて、似顔絵描きましょうかって声をかけてくれる。丘だというだけあってとても狭いスペースで、その先の夢を見る画家達がひしめき合っています。


 日本にはそんな画家の世界はない。


 ないって断言する私は、それなりに日本の美術を見たし。


 どの流派に属すれば強いかとか、どの先生に習った方がいいだとか。

 

 実にくだらないんです。

 美術のモリとかの本がどうした!?

 だいたいの審査員、もう死にかけてる古い世代ですよねぇ?


 違うのよ。

 やっぱ、買ってもらえる絵。

 本当に本心で買いたいって思える絵が勝つんだと思う。


 モンマルトルの私が気に入ったおじいちゃん絵師さん。

 私、その絵って書こうと思えば写真引き伸ばすんじゃなく、描けますよ。そっからバス停までくだる土産物屋さんでも、そんなデスクマット売ってたんでね。


 小さく、まとまりすぎ!!

 あと、似顔絵描きますってレベル、微妙に低いんでね。


 モンマルトルって、ある種の美術家にとって憧れの場所でもあるので、次に訪れた時にはもっと感動したかった。


 ごめん!!!

 この丘に登るまでに売ってた、繊維類の方がさ。日本の首都にある日暮里を彷彿とさせて興味持ってしまったんだよ!!


あとがき、特にないです。

気ままに買いてる旅行記です。


これ終われば、また小説書く方にチェンジします。

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