オワタ、ルーブル美術館(自分の中で)
ううっ!!
日本で住んでいて嫌なのは、美術館といったら作品を人の頭越しに見るか、人のペースに流れ合わせて進むしかないんだよ。
フランス(他国)での美術館の良さは、勝手気ままな時間を楽しめることなんだって思っていたのに、
今回わたしの愛するダビンチのモナリザが、ルーブル美術館でアトラクション化していました。
それだけ人気だってことなんだけどねぇ!!
でもこの絵見に来てくださる方の、どれほどダビンチを知っているの!?
と思ってしまった。
でもそんなの私が思うエゴです。
彼の残した傑作が、今もこんなにも人気なのは、アトラクションを楽しむべきと思い直しました。
うん。
ミッキーマウスマーチ頭の中で鳴らしても、楽しんで喜ぶべき。
まだ写真を撮らせていただけるだけ、日本より環境マシなので。
旅は続く。
※
前回ルーブル美術館に来たときは、長い廊下に掲げられていたので、ニケを見てモナリザはもうすぐこっちだと認識していた私は、一旦モナリザを通り過ぎてしまった、
おやー、おやおや?
前はこの辺りで、何食わぬ顔でいらっしゃったと思っていた絵画が、ございませんでした。
あれ?
こっちだって案内も見てきたんだけど、なかったなぁ。
モナリザさん、今回は会えなかったってことで。
そうして諦めようとしたのだけれど、私は旅の目的の一つを思い出す。
おやー?
今回私の旅の目的って、先でフランスで暮らせるかどうかもさておき、レオナルド・ダ・ビンチの世界に触れたかったのでは!?
天才レオナルド・ダ・ビンチ。
てことで彼が描いたモナリザは、ルーブル美術館で満足するよりも重要度が高い鑑賞時間かもしれなかった。
割と足が疲れて棒になってきてしまっていたけれど、仕方ない。見落としたのかもしれないので、長い廊下を戻ろうかと引き返した。
率直に、引き返してもないよなぁ。だって割と干渉することを堪能して歩いてきたのだから。
でも、うろうろしていて気がついてしまった。
わー!
モナリザこっちの矢印、長い廊下には飾られていなくても見てわかった。
え?
そんな案内とか、前来た時はなかったよ。20年以上前の話だけどね。
『モナリザはこっちですーー!』
え?
ほんとこんな表示なかったよね?
誘われるまま横切った私は、驚愕した。
てか目玉が落ちそうだった。
え!????
モナリザだけ、アトラクションになってしまっている!!!
アトラクションの定義って、無駄に左右の通路をロープで区切られ並ばされるやつなんだけどさ、モナリザの周りだけ、ディズニーランドやUSJが真っ青になる人員整理ロープが張られるような感じになってるのよ。
ワォ!!
てことで人がいっぱい。
前みたいになんてことなく飾られて、模写している人なんているわけない。
並んで人だかりの向こうに、にやりと微笑むモナリザを拝むほかない感じだ。
モナリザ様、遠い存在になった……。
元々近くはないけれど、私は勝手にダビンチを身近に感じていた。そんな彼の書いた一枚の絵画ですら、こんなに遠いんだ。
また次の機会に会いにくればいいなんて思っている猶予はない。
モナリザでアトラクション体験をし、格の差を感じた私は、その後もうルーブルはどうでも良くなってしまった。
オワタ、ルーブル。
また来るけど、次は素晴らしい 彫刻をデッサンするか、ニケの側で心を休めようと思った。
こんばんは。
楽しみで書いている旅行記です。
女1人、突き動かされるみたいにして旅に出てます。
ま。
異世界転生するより、全然平気です。
もし異世界転生したい人がいるなら、お勧めします。
1人海外旅行。
あ、フランスよりミャンマーとかの方が実感沸くかも知れません。