第6話 閑話「マヨネーズは?」
ども!花月です!
だいぶ良くなりました!
皆さんも体調管理に気を付けて(;´・ω・)
時間は遡ること数時間、旭陽が本タイトルのマヨネーズを買いに行くところに焦点を当ててみよう。
≪天沢美夜視点≫
「愛しのマイシスター帰ったよ」
「おにいちゃん、キモイ。普通にただいまって言って」
「グハッ・・・。その言葉は、効く。美夜ただいま」
「お帰り、おにいちゃん」
「ところで美夜さんや、手に持っているものは何かな?」
「ん?空っぽになったマヨネーズ容器。おにいちゃん今日はから揚げなんだよ?マヨネーズは必須だよね?」
「いや、俺は塩から揚げ派だから、マヨネーズは使わないかな」
「え、使うよね?」
「いや、つかわ「使うよね?」はい、使います」
「なら、近くのコンビニでいいからマヨネーズ買ってきて。はい、お金」
美夜は、笑顔で1,000円を俺に渡してきた。俺は引きつった顔をしながら帰ってきたはずの道を引き返し、コンビニを目指した。
旭陽が美夜に逆らえる訳がなかった。天沢家の食卓は美夜がすべて管理しており、旭陽の意見が通る訳がないのである。『弱者は強者に従わなければならない』天沢家の家訓である。
早くマヨネーズ来ないかな。兄の心配など一切せず美夜が独り言を漏らす。ポチポチとスマホをいじっていると兄から着信。嫌な予感がしつつも美夜は電話に応対する。
「なに?」
「あっ、俺だけど」
「オレオレ詐欺ならお断り。じゃ」
「ちょい待ちぃ!!!旭陽だけどさ、コンビニにマヨネーズないんだわ」
「は?なんで?ないわけないじゃん」
「なんかアホな店長が発注してなかったらしい。店員が店長をいじりながら作ったポップにそう書いてあるんだが」
「はぁ・・・。なら違うとこに行けば?売ってるところなんてたくさんあるよ?」
「・・・・・・・。」
「じゃ、よろしく」
ブツ、ツーツーツー
美夜は呆れながら旭陽との通話を終了させる。第一、コンビニで売っていないものはない。在庫切れとかありえない。何かの冗談だ。美夜は、自分に言い聞かせる。
旭陽と電話してからどれくらいの時間が経過しただろうか。旭陽がマヨネーズを持って家に戻る気配がない。美夜は旭陽を心配し、何回も電話を掛けるもすぐに留守番電話サービスに接続しますとのアナウンスが流れるばかりであった。
「ねぇ!マヨネーズは!私のマヨネーズぅぅぅう!!!」
天沢家で虚しく美夜のマヨネーズへの叫びが響いた。
美夜「今回は私が主役!」
旭陽「よかったな。念願の主役」
美夜「おにいちゃん。馬鹿にしてるの?」
旭陽「そんなことないぞ」
美夜「私のセリフ、マヨネーズなんだけど?」
旭陽「なんか、すみませんでしたぁ!」
美夜「次回、街に入ったおにいちゃん!」
旭陽「どうなるんだろうか・・・」