第5話「続々・師弟関係?」
どうも!花月です!
コロナです(;´・ω・)
つらい
『ちゅんちゅん』
「知らない天井だ」
これが知らない天井と朝ちゅんってやつか。そんなどうでもいいことを考えながら起きた。
そもそも知らない天井は当たり前である。昨日、この世界に飛ばされ、クリスの家に泊まったのだから。相変わらず、旭陽は、考えが適当である。こんな調子で大丈夫なのであろうか。
『コンコン』
ドアがノックされる。
「クリスか?おはよう。今起きた」
「おはよう、旭陽。起きたなら顔を洗ってこい。朝食にするぞ」
扉越しに会話をし、俺は昨日洗濯してもらった服に着替える。でもな、スーツなんだよな。仕事終わりの帰宅からの異世界転移だもんな。しょうがないか。何もないよりはましだ。そんなことを考えつつ、素早く着替えを終え、リビングに向かう。
「来たか、早く飯を食べて街に向かうぞ」
「街?なんでだ?」
「旭陽の着る服と食材を買いに行く。いつまでもその奇妙な服を着て生活してもらうのはちょっと・・・」
「なんだよ!これいいスーツなんだぞ!10万もしたんだぞ!」
「何を言っているかよくわからんが、早く食え」
「へいへい。いただきます」
俺は日本にいた時から『いただきます』『ごちそうさま』をしなかったことはない。『食べられるだけでも幸せなんだ』と父からの教えである。
「なんだ?そのいただきますってやつは」
「日本にいた時からの習慣なんだ。食べるものにも命が宿っている。その命を貰って俺らは生活しているからな。食べ終わったらごちそうさまだ」
「そうか。なんか、いいなそういう考え方。私もしてみよう。いただきます」
そう言ってから、クリスは微笑みながら朝食を食べ始めた。
「ふぅ、ごちそうさま」
「私もだ。ごちそうさま」
互いに食べ物に感謝しながら朝食を終えた。よし、街に出かけると言っていたから準備しないと。といってもなにも準備するものなんてないけどな。
『ゴンッ!』
何かが玄関扉にぶつけられる音がした。
「なんだ?来客か」
「いや、来客予定なんてない。何かがぶつかっただけだろ」
『ゴンッ!ガウ!』
「「!!!昨日の熊か!!!」」
俺とクリスは慎重の玄関扉を開ける。そこには、昨日の熊がたくさんの果物?を持って立っていた。
「「・・・。」」
「ガウガウ!」
「おい、旭陽。お前に話しかけているんじゃないのか?」
「いやいや、俺に話しかけても何言っているかわからないぞ」
「くぅーん」
「わかった。俺がこいつと話してくる。クリスは待っててくれ」
「気をつけろよ」
俺は意を決して外にでた。やはり、昨日の熊だ。なんだ?ビーフジャーキーあげたことに対するお礼参りか?
旭陽は、お礼参りのことを勘違いしている。お礼参りは、ボコボコにした相手に感謝を込めてボコり返すことである。喧嘩などしたことのない旭陽には縁のない言葉である。
「がうがう。がーうー」
「うんうん。そうか!これを俺にくれるんだな」
「ガウガウ!」
「お前、いいやつだな。よし、名前を付けてやろう」
「がう?」
「そうだな、よし。今日からお前は『くま・ベア蔵』だ!」
「ぐおぉーーーー!」
俺が熊に名前を付けた瞬間、ベア蔵が吠えると同時に、足元から光が発せられた。
「は?なんだこの光。おい、クリスたすけ・・・」
俺の言葉は無視するように、俺とくま・ベア蔵を包み込むと同時にある声が聞こえてきた。
『主:天沢旭陽、従者:くま・ベア蔵の主従関係を確認しました。これより、主従契約を実行します。スキャン開始・・・。エラー確認。エラーを解析します。エラー。再解析します。エラー除去に成功。主従契約魔方陣を展開します。両者動かないでください。・・・・・。完了しました。お疲れさまでした。』
「がう!(ご主人、これからよろしくな)」
「あっ、うん。よろしく」
よくわからんが、主従関係になったらしい。いつの間にかクリスも外に出ていたみたいであきれ顔で俺を見つめていた。
「俺のせいじゃない!!!!!」
ようやく、異世界にきたと思わせる事件が起きた。はてさて、旭陽はこれからどんな人生を歩んでいくであろうか。彼の人生は前途多難である。
作者「高熱と倦怠感がやばいね」
旭陽「大丈夫か?」
美夜「無理したらだめだよ」
クリス「その通りだな」
作者「優しくしてくれるのはお前たちだけだ←」
三人「・・・・・」
作者「お願いだから何か言って」
美夜「次回!私が主役!」
旭陽「ドンマイ」
作者「いやーーーーーーぁ」