第11話「冒険者ってなにすんの?」
どもども!カゲツです。
よろしくお願いします(;´・ω・)
第11話「冒険者ってなにすんの?」
念願の身分証を手に入れた旭陽であったが、なぜ、彼は冒険者になったのだろうか。別に冒険者でなくとも一般市民として登録することもできたのだが・・・。まぁ、彼がどのように行動したとしてもなるようにしかならないのだが。
さて、冒険者となった旭陽はこれからどのようなハプニ・・・ごほん、どのような冒険者生活を送っていくのだろうか。
「リリィさん!ありがとうございました。やっと、身分証が手に入りました。これで街の出入りがしやすくなります」
「ふふ、嬉しそうですね。では、冒険者の心得について説明しますね」
「冒険者の心得ですか?なんですかそれ」
「では、こちらの冊子をご覧ください」
ふむ、変哲もない普通の白い冊子だ。タイトルは『冒険者の心得 これさえマスターすれば問題は起こさない』なんだこれ。俺、馬鹿にされているのか?
「すみません、リリィさん。このタイトルなんですか?」
「冒険者のみなさんお配りしている冒険者の心得について書いてある書物です」
「え?」
冒険者の心得ってWhat?見た感じ当たり前の礼儀作法とかこれしたらダメですよーって内容なんだが?冒険者ってこんなこともできないのか?
「疑問に思われるかもしれませんが、冒険者は粗雑な方が多いですので。依頼者の方たちに迷惑をかけないようにこの冊子をお渡ししています」
「そっかそっか。うんうん」
俺は非常に頭を抱えたくなった。いや、実際抱えている。ヤバいところに入ってしまったのではないか。うーん、考えたくもない。
「わかりました。決まり事であればしっかりと守らせてもらいます。それと、この身分証のことですが。何でできているんですか?」
さっき貰ったプレート状の真っ黒な身分証を手に取りながらリリィさんに尋ねた。
「身分証ですか?これはですね、魔法具になっていて級等別に勝手に素材が変わるんですよ。ちなみにランクは、上位からS、A(白金)、B(金)、C(銀)、D(銅)、E(鉄)、F(黒曜石)の全7段階です」
「へー、魔道具ですか。初めて見ました」
「初めて魔道具を見たのですか?今までどんな生活をおくってきたんですか・・・。」
リリィさんはため息交じりにジト目をしながら見てきた。た・・・たまらん。おっと変態チックになってしまった。俺はジェントルマンだ。よし、落ち着け俺。
「実はずっと田舎暮らしをしてまして。身分証くらい持っておかないと、ということで街に初めてきたんですよ」
「そうだったんですね。そうだ、冒険者の仕事について説明をしてもよろしいでしょうか。」
「仕事ってどんなことをするのですか?」
「はい、冒険者の方はあちらにあるクエストボードに貼ってある依頼書からクエストを選んでいただきます。冒険者のランクや適正により、私たち受付嬢からも仕事を斡旋することがあります。旭陽さんはFランクですので、街中の仕事か簡単な魔物討伐が可能です。また、ランクを上げるには、特別クエストと面接を受けていただく必要があります」
「そうなんですね。まぁ、ランクを上げるのは当面先のことですね。しばらくは、街中で安全にできそうなクエストを受けますね」
「わかりました。では、説明は以上です。何かございましたら、お尋ねください。ようこそ、冒険者ギルドグランディア王国支部へ」
旭陽の異世界生活が今始まる。
美夜「冒険者ってなるの簡単なんだね!」
旭陽「いやいや、冒険者って大変なんだぞ?」
美夜「作者は冒険者ってどう思う?」
作者「ノーコメントでお願いします!」
旭陽「おい!作者!」
美夜「次回!おにいちゃん初めてのおつかい」