第10話「冒険者登録」
ども!花月です!
やる気はない!だが、やらねば(;´・ω・)
第10話「冒険者登録」
なんか、厳ついおっさんとクリスが2階に上がっていった。むむ、どんな関係なんだろうか?怪しい関係なのか?いやいや、それはないな。うん。そもそも、俺って何しにここに来たんだっけ?さっきの出来事が衝撃的すぎてよく思い出せん。厳ついおっさんの怒声しか覚えてない。どうしたものか・・・。
そんなことを考えていると後ろから2人組の男女に声をかけられた。
「おい、邪魔だぞ!」
「あっ、すみません。今、どきます」
「兄ちゃん、すまんな。早く依頼の報告をして飲みたいんだわ」
「いえいえ、こんなところに突っ立ていた俺が悪いんです。どうぞどうぞ」
「いや、別にこいつが早く飲みたいだけだからいいんだわ。気にしないでくれ。ところで、ギルドの入口に突っ立てなにしてたんだ?」
言葉使いが比較的丁寧な男が訪ねてきた。
「実は、かくかくしかじかでして」
「ほうほう、それからそれから?」
「めしめしうまうまなんですよ」
「そんなことがあったのか。兄ちゃんも大変なんだな」
「おい、何の話をしているんですか?私にはさっぱりなんだけど」
お姉さん!的確なツッコミありがとう!てか、この男なんでかくかくしかじかとかで俺の状況把握できてんの?エスパーか?
「俺にエスパーかどうかはわからんが、なんとなく状況から察したぞ」
ちょい待ち。お兄さん。心を読んでますよね?サトリですか?
「サトリでもないな」
「あ・・・・。いいっす。俺、なにも聞いてないっす」
「とりあえず中に入ろうぜ」
冒険者男女と一緒に冒険者ギルドに入ることになってしまった。どうするか。とりあえず一緒に入ってしまおう。怖そうな人多いし。
「では、お兄さんのお言葉に甘えて一緒にはいりましょう」
「一緒に行こうぜ。ところでおまえ、名前なんていうんだ?」
「え、なんで?まだ知り合いでも何でもないじゃん。知る必要あるの?」
えぇ、お姉さん!なんというツン!ツッコミといいこのツンといいきっとかなりできる女なのか・・・?
「教えてもらおうぜ。ここであったのもなにかの縁だ。おれは、グライ。んで、こっちがヒューリだ」
「ちょっと!勝手に教えないでよ。まったく、よろしく」
「俺は、旭陽っていいます。よろしく願いしますね、グライさん、ヒューリさん」
「はいよ、よろしく」
「ふん、少し知り合ったからって調子にのらないことね」
いい人たちだな。いいなそんな関係になれるなんてうらやましい。
「なぁ、旭陽よ。俺がいうのもあれなんだが、どうして冒険者ギルドに来たんだ?」
「身分証つくりにっすね。俺、異世界人なんで」
「へー、異世界人か。確かに身分証は必要だな」
え、異世界人のことスルーかよ!そんなに珍しくないのか?そんなことを考えながら受付カウンターまできてしまった。
「おーい、リリィ。新人冒険者だ。登録してやってくれ」
「あら、グライさん。相変わらず世話好きですね。こちらの男性が新規登録者ですか?」
「そうだ。後はよろしく頼む。俺たちは酒飲んでくるわ」
「かしこまりました。グライさん、報告もしっかりやっといてくださいね」
「わかったわかった。じゃあな、旭陽」
「ありがとう。助かった」
晴れて冒険者手続きを終え、俺は冒険者になった。
美夜「おにいちゃんまだ冒険者になってなかったの?」
旭陽「念願の冒険者だぜ!」
美夜「これから冒険者として活躍するんだね(棒読み)」
旭陽「美夜さんや、ちょっと冷たくない?」
美夜「次回!初めてのクエスト」
旭陽「・・・・。」