プロローグ
どうも!花月です!完全素人の見切り発車小説。
あー、才能がほしい。
(。-`ω-)がんばるぞい
「寒い...」
吐く息が白くなる1月。俺は、かじかむ手に息を吹きかけ温めながらコンビニに買い物をしに行くため家を出た。
なんで寒いのに買い物をしないといけないって?そんなの決まってんだろ!妹様が『から揚げにはマヨネーズ付けて食べたい』って言うからだよ!
「タイミングわりぃな。なんで、マヨネーズが無いんだよ。あいつも人使いが荒すぎるだろ。俺、仕事帰りで疲れてんだけど」
あっ、自己紹介遅れました。私、日本人の父と日本人の母を持つ、純日本人の『天沢旭陽』と申します。年は20歳だ。高校卒業してすぐに税金に関わる仕事について早2年。一般的な知識は身に着いた社会人である。
マヨネーズを買ってこいと命令し、人使いの荒い妹様は『美夜』だ。年は16歳。華の高校生。昔は『おにいちゃん。遊んで!』ってよく言ってたなぁ。最近の美夜は視線が冷たいんだよな。俺、なにかしたかな。まぁ、高校生だし。反抗期ってやつかな。可愛い妹には違いない。必ず、覚えてくれよな!
そんなどうでもいいことを考えながらコンビニまでの道をゆっくり進んでいく。
「しゃーませー、こんばんわー」
おっと、最寄りのコンビニに着いた。お目当てのマヨネーズは・・・。
通常ならマヨネーズが置いてあると思われるスペースは空っぽだった。マヨネーズの代わりに店員が自作したと思われるカラフルなポップに何か書かれている。
『マヨネーズを大量に購入されたお客様がいたにもかかわらず、在庫の管理を怠った店長が発注を忘れてしまうという大失態をしでかしました。大変申し訳ございませんが、ほかの店に行くことをオススメします。今後とも、アホな店長がアルバイトに叱られる店ですが御利用をお待ちしています。』
「・・・・・・。」
てんちょー!!!何してくれてんの!!!マヨネーズがないと俺の身に危機が訪れるぞ。ヤバい、非常にヤバい。とりあえず、妹様に連絡をせねば。スマホを取り出し、妹に電話をかける。
プルプルプル、プルプルプル、ガチャ
「なに?」
「あっ、俺だけど」
「オレオレ詐欺ならお断り。じゃ」
「ちょい待ちぃ!!!旭陽だけどさ、コンビニにマヨネーズないんだわ」
「は?なんで?ないわけないじゃん」
「なんかアホな店長が発注してなかったらしい。店員が店長をいじりながら作ったポップにそう書いてあるんだが」
「はぁ・・・。なら違うとこに行けば?売ってるところなんてたくさんあるよ?」
「・・・・・・・。」
「じゃ、よろしく」
ブツ、ツーツーツー
「あざーしーたー。またのご来店お待ちしてまーす」
うんともすんとも言わないスマホをポケットにしまいながらコンビニを出る。さて、どうするべきか。俺には選択肢がある。マヨネーズを売っている店はたくさんある。
選択肢1 最寄り駅前のスーパー ここから徒歩20分
選択肢2 近くの個人商店 ここから徒歩5分
とりあえず、近いところから攻めてみるか。個人商店は、すぐそこだ。俺は再度、スマホを取り出し営業時間の確認をする。検索結果が表示される。
『田中商店 営業時間 午前9時から午後8時まで』
えーっと、今の時間は・・・。ヤバい、午後7時53分。歩いても十分間に合うが急ぐべきだろう。俺は、駆け足で田中商店を目指す。妹である美夜に兄の威厳を見せつけてやるんだ。そして、『お兄ちゃん、ありがとぉ』と言わせてやる。
タッ、タッ、タッ・・・。一定のリズムで一歩ずつ進んでいく。田中商店はもうすぐだ。そんな時にあるものが視界に入る。道端に何かが倒れている。人か?行き倒れたのか?いや、食品ロスが言われている日本で行き倒れをするわけがない。俺は、倒れている人物に近寄り声をかける。
「大丈夫ですか?具合が悪いんですか?すぐに救急車をすぐに呼びますね」
倒れている人に救急車を呼ぶ旨を伝え、スマホに119を入力し電話をかける。
「こちら消防局です。救急ですか?消防ですか?」
「救急です。道で人が倒れていて!息はしているようですが・・・」
俺が次の言葉を伝えようとしたと同時に謎の光が倒れている人物と俺を包み込む。
「もしもし?人が倒れているんですか?もしもーし?いたずらですか?はぁ、君ねぇ、本当に救急車や消防車を必要としている人が・・・」
もう、そこには誰もいない。カランと音を立て落ちた俺のスマホから延々と説教が流れるだけの空間となった。
美夜「始まりました。美夜のお話部屋。いえーい」
旭陽「おい、これはなんだ?」
美夜「私、本編に全然でれないからここで話をしようかなと」
旭陽「ほう、どんな話するんだ?」
美夜「んー、なんかいろいろ!」
旭陽「・・・・。」
美夜「次回!旭陽の運命はいかに」
旭陽「俺はどうなるんだ・・・」