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私はみんなのマリア様  作者: マリーアントワネット
1/1

神降臨/フィールドの外で会いたがる無礼者

どんな人でも受け入れてくれそうな、やさしさで包んでくれる、

そんなイメージの聖母マリア様にちなんでマリアという名前でホテヘルで働くことにしました。

あとは身バレ防止のために、自分の本当の名前とはかけ離れている名前がいいなって思ったのもこの名前を選んだ理由。

普段の私は、聖母マリアさまとは程遠い、どんな人でも受け入れれるような寛容さは持ち合わせていない。私とは真逆の存在のマリア様。名前お借りします。

ここはとある雑居ビルの部屋。


『マリアさん~指名入りました~』


お店のスタッフからお客が来たことが告げられる。

ここは、風俗店だ。

私はここでホテルヘルスの仕事をしている。

仕事内容は、男性とホテルに行き、お風呂に入り一緒に時間を過ごす。

性的なこともするし、普通にお話しするだけの時もある。

人にはあまり言えない仕事かもしれないけど、

この仕事は私は好きだ。


日常で満たされない人が遊びに来て、非日常を味わいに来る。

その非日常を提供する、キャストである。


いろんな男性とお話していると、知らない事を知れて勉強にもなるし、性的なことも嫌いじゃないので、一石二鳥である。


普通にモテて女性関係に困らない人はこういうところにはあまりこないとおもう。

ここに来るのは女性にあまり縁がないが性的なことをしたい非モテな人か、

結婚はしたがセックスがなくなってしまった家庭の人か

どちらかである。


とにかく愛情に飢えている人が多い。

そして個性的な人も多い。


私が接客して、面白いなぁと思ったことや体験談を書いていこうと思います。

つたない文章ですが、よければ読んでください。




【ごはんたべにいこうよおじさん】


^^^^^モンスター情報^^^^


前田さん45歳

工場勤務の役職ついてる人

おしゃれパーマをかけてる。

ちょっとナルシスト。



-----プレイ後の話-------

「いつも来てくれてありがとう~」


「マリアちゃん今度ご飯食べに行こうよ」


(でた!!店外で会いたがる奴!!)


お店で会うとお金がかかるからお店の外で会いたがるおじさんも多い。



自分は外で無料で会えるから、ごはんおごってあげようって思うのだろうけど、

私からしたらサービス残業だし、接待してるようなものだから気を遣うし、


あなたとご飯食べるくらいなら一人で食べたい。


っていうのが本音である。


それにお金を払わず外で会いたがるってケチなのかなって思っちゃう。


まったくもって失礼である。



こういう人はやんわりかわすようにしている。


「今月はお盆で、実家に戻らないといけないし、昼の仕事も忙しいからまた予定があいたらいこーね」

(いかねーけど!!)


このやり取り、3回目くらいである。


そろそろ悟ってほしい、あなたとはご飯は行きたくないよって。


お店を通して会っているから、安心感もあるけど

外でプライベートで会った時には後ろ盾になってくれるものが何もないから

こちらとしてはリスクでしかないし、連れ込まれる可能性だってある。


遊びとプライベートをごっちゃにしないでほしいな。

こっちは仕事なのです。


「いつでもいいから、外で会ってあげてもいいかなって思う日、教えて」


やんわり断ろうとしても、引かないやっかいな奴だ。

「またいけそうな日あったら言うね」

(しつこい!はよ帰れ)


こんなこと思われてるとはつゆ知らず、何度も誘ってくるつわものである。

週1で通ってくれるからありがたくはあるけれども、

プライベートでは絶対に会いたくない。めんどくさい。


「うん、今度ぜったいごはんいこーね」

なんでそこまでご飯にこだわるのか、意味が解らない。


時間が来たのでそそくさと支度をし、帰らせた。


このようなやり取りは日常茶飯事である。


意外と神経をすり減らされる。


礼儀正しい、いいお客になってくれよって思う。


遊びを遊びだと割り切れない人はこういう場所に来ちゃだめだと思う。

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