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立川健太郎の異世界転生

立川健太郎は空間にいた。


自分の体がふわふわと浮かんでいて、辺りには何もない。一面水色のグラデーションで感覚は水の中にいる感覚が近かった。


「何ヨ、コレ…二日酔いの末期状態??」

「そんなわけなかろう」

急に声がして健太郎はのけぞるようになった。だがそこには誰もいない。


「誰!?」

「ホッホッホッ。驚いておるな、立川健太郎。」

自分の名前を言い当てられ健太郎はギョッとする。


「我はこの世界の創造主。いわば…神じゃ。」

健太郎が何かを言おうとする前に神は健太郎の右頬を殴った。

実質には、健太郎の右頬に殴られたような痛みを与えた。


「イッタァァ!?!?ハァ!??何!?超痛いんですけド!?」

「手荒ですまない。夢では無いと教えるにはコレが一番かと思っての。ほれ、すぐ治してやろう」

言うなり健太郎の頬から痛みがパッと消えた。

「痛くなイ!?」

「ホッホッホッ。リアクションの大きい男じゃのう。ーーさて、本題に入ろうかのう…。

立川健太郎。お主はもう死んでおる。子猫を助けようとしてトラックに飛び込んだまま、出血多量でショック死じゃの」

「嘘…アタシ、アレで死んじゃったの!?子猫チャンは!?」

「先にお主が轢かれたおかげで子猫は間一髪逃げれたみたいじゃの」

よかった、と健太郎が安堵する。


「自分が死んだというのに、優しい男じゃのう。…ふむぅ。お主にはご褒美をあげよう。」

「ご褒美?」

「ホッホッホッ、そうじゃ。一つ、お主を生き返らせてあげよう。じゃが、同じ世界線に送り込むと大騒ぎになるので、世界線はランダムに決めさせてもらう。そしてもう一つ、お主にとっておきの能力を与えてやろう」

世界線?能力?自分が死んだ事にすらまだ受け止めきれて入れず、よくわからない健太郎はポカンと口を開けてただ聞いていた。

「…まぁ、それはサプライズにしとこうかのぅ。ホッホッ、まずは慣れろ!さぁ、行ってこーーいじゃ」

「は!?えッ!?」


先ほどまで何も無かったはずの空間が当然渦巻きのようにぐるぐると蠢き始め、それは一瞬で健太郎の体を飲み込んだ。

「まってアタシ何もわかってなーー」

健太郎の虚しい叫びは渦の中に消えて行った。




ーーーーバシャンッ


手荒な着陸と共に水飛沫が舞う。


立川健太郎はしばらく渦に流された後、空中浮遊の末に日本じゃ見慣れない街並みの井戸に突っ込まれていた。



「えっ!?大丈夫ですか!?」

急に降ってきた健太郎が落ちていった井戸に少女が駆け寄る。

幸い健太郎はどこにも怪我はなく、すぐに立ち上がっては上を見上げた

「信じらんなイ!!こんな事ある!?ビショビショなんですけど!!あ!アンタちょっと助けて頂戴!!!」

「あっ、今引き上げますね!!」

それから、見知らぬ少女に助けてもらい。濡れているからとタオルまで用意してもらう事になった。


そこは日本とはまるっきり違う外観の場所だった。


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