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愛のゆれ

作者: 笹木マオ

愛のゆれ


12月、こんな寒い日には、僕は家出をした。手持ち金はお昼代から節約したの約三千円しかなく、なかなか厳しい状況なのはわかっている。それでも、僕はその家から出なくてはならない。

 僕は親の夢を叶わせるために生まれたというのは過言ではない。物事がついた時に色々なものを勉強させられた、僕の意志関係なく、幼稚園では、他の子供が寝てる間に、僕も親から定められた勉強範囲を勉強しなければならない。でないと父さんに殴られるかもしれない。昔、大きい鳴き声が近所に届き、警察が呼ばれたが色んな理由で誤魔化した。警察も捜査令がないと軽く家に入れないし、あの時、警察が僕を連れだすことを願ったけれど、その夢は叶わない。

それから数年、ずっとこの家に生きていた。でも、それも限界。僕はだんだん僕自身を失っていく。

 この前、お母様に「お母様、僕はちょっと疲れています。明日学校休んでいい?」と聞いた。もらった返事は当然NOだった。「あんたをその学校送るためにどんな金をかかってると思う?弱気な言葉言わないで、それでも私の息子なの?」お母様はとある会社の社長。社長の座に座るまで沢山の苦労をした。それが原因で僕への期待が大きいというわけだ。父さんは日本一の大学を中退した人、大学の夢を叶えるために、僕への高圧教育に賛成した。

 こういう家庭で僕は育つ。そして、今日はあの家から遠ざかる。今頃、警察に通報しただろうな。でも、見つかったら僕をまた捕まえるから、絶対に見つからない。見つかるもんか。と思いながら、なるべく遠くまで行く。

 3日後、僕は驚愕の事実を知りました。親は通報してない。学校の方も転校という扱いになったらしい。僕は完全に見捨てられた。そっか。僕でいらない子なんだ。と実感し、思わず大声で泣いた。

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