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なんか、やんごとなき

ようやくついた泉のそばに、1人の少女が立っていた。

少女の格好は一般庶民のようなものではなく、とても高貴な身分のものだと思われる、高そうな衣服をまとっていた。

「あのー、すいません。」


僕は、いつの間にかその少女に話しかけていた。


「……………………」


その少女からは、何の返事も返ってこない。


「……ああ!いきなり話しかけてすいません!!僕は盗賊とかじゃないです。ただ、この森が何処なのかを聞きたくて話しかけたんです。」

「……ここは、ウカルダの森よ。」


やはりそうか。僕の予想は的中していた。だとしたら…


「…もしかしてここって、『魔力素の泉』ですか?」

「そうよ。」


僕のゲームで得た知識は、やはりこの世界でも通用すると分かった。

というか、詳しい地名までよく覚えていたなぁと自分で自分に感心する。

やっぱり、追試のための勉強の合間にゲームをやっていて良かった。


「…ところで、あなたは誰なの?」

「ああ、えっと…その………………」


少女(まぁ僕より年上だろうけど)は怪訝そうな表情を浮かべる。

でも、なんて説明すればいいのか分からない。自室でゲームしてたらPCに吸い込まれてこの世界に来ちゃいました♪あっははは!

なんて誰が信じるのだろう。

そんなことを考えているとき、彼女は、


「もしかして、あなた記憶喪失なの?」


とフォロー(してるつもりはないのだろうが)してくれた。


「そうなんです。名前は覚えてるんですけど……」


ホントに口から出任せ。この癖、いつか直さなきゃ…


「そうなの…」

「ああ、申し遅れました!僕はソウタっていいます。」

「私は、サキ。一応ウカルダ領主の娘。」


僕のことを安全だと分かったのか、自分の身分まで明かしてくれた。この辺りの領主なのか。どうりでやんごとなき雰囲気が…

…ん?待てよ?領主の娘?

僕は、あることに気がついた。僕の考えが当たってるなら………


「あの、もしかして今家出してます?」

コメントや評価をお待ちしています。

次回は、早くて7月28日投稿予定です。

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