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序盤1 出来事

ずっと前からあったものを連載します。

ずっと前からあったと言ってもここまでなのでこれから描き進めようと思います

夜の暗い道を重い足取りで自宅までの道のりを歩いている女性。

(あーー!まったく!誕生日だというのに何でこんなに仕事残され日付変わる三時間前に帰宅とか!)

心の中で愚痴を言いながら歩いていたのは小野真澄。

「12月24日が誕生日なのに……彼氏無し!年齢=彼氏いない歴史24歳!!アッハハー!」

もはや溜まりすぎて大声出さずにはいられなかった。街ではイルミネーションのネオンの中熱くやっているであろう時間。

「ああ、帰ってアニメでも見るかー」

真澄はヲタクだった。溜まりに溜まった見れていないアニメを見ると心に決める。

住宅に入るとカツンカツンという真澄が履いているヒールの音が響く。途中外で飼われている大型の犬に吠えられながら歩いていく。

信号につかまり、青になるのを待った。

(ああ、こんな時いつも、貴族とかの話な小説の妄想が脳内で繰り広げられるとかほんと人生オワタ………)

何なことを考えていると真澄の耳にキルキルキルとタイヤが擦れる音とパトカーのサイレンが届いた。

何だろうと真澄がそちらに顔をやると車のライトに顔を照らし出される。

あまりの眩しさに片手で顔を覆うとどんどんそのライトの光が輝きを増し、真澄に急接近する。

ハッとした時にはドスンと体に衝撃が起こった。近くではガツンという音がしたような気がした。パトカーのサイレンの音がどんどん大きくなり、車が止まる音と慌てて駆け寄る足音が遠くから聞こえてきた。

(あれ……?何だか……体が……)

少しずつ体から力が抜けていく感覚と頭がポーッとする感覚が強く濃く真澄支配していく。

「ちょっと!君!大丈夫か?!しっかりしろ!?聞こえるか!?」

駆け寄った警察官に声をかけられるが何を言っているか聞こえるが答える力がない。ただその警察官を見ていることしか出来ない。

「くそ!意識が!此方、逃走中の車を追っていたものです!至急、救急車手配を願いたい!横断歩道で信号待ちをしていたと思われる若い女性が逃走中の車に跳ねられた模様です!逃走中の車も電信棒に激突した模様……」

警察官がインカムで話している内容を把握できたというより聞き流す形で把握した。

(ああ、私は強盗か何かをやらかした逃走中の車に跳ねられたのか……ここで死ぬのか。次はどこか優しくてちょっとだけでも裕福な家庭でのびのび生きたいな)

などとのんきに考え、意識が薄れゆく中重い瞼に逆らうことができず瞼を閉じる時、救急車の音が微かに耳に掠めた。

お読みいただきありがとうござます

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