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剣と鞘が交わりて  作者: 月影暗奈
2/6

泊まってご馳走

あぁぁ!やべぇ、麻弥の胸、普通に揉んじまったぁ!麻弥の胸柔らかかったなって何考えてんだ俺!

「零、早くしないと置いて行かれるぞ?」

「あ、あぁ」

ここから家への道が別れているので、真沙斗とはここで別れて、麻弥と一緒に家に向かって歩いて行く

「零、今日さ、零の家に泊まってもいいかな?」

ドキッ!と俺の心臓が跳ねあがり体に力が入る、麻弥は気付いていないようだ、よかった

「どうしたんだ?」

「今日、パパとママが仕事が被っちゃって家にだれもいないから、寂しいし零の家に泊めてもらおうかなって思ったの、だめかな?」

そんな可愛い顔されて拒否できるわけないだろ

「あぁ、良いぞ、でも布団が家族分しか無いから日向と寝てくれ」

「え~!昔みたいに一緒に寝ようよぉ~、ついでにお風呂も一緒に入ろ?」

麻弥、お前は俺を殺す気か?一緒に寝るならまだ何とかなるけど、結婚も交際も告白もまだなのに好きな女の子と一緒に風呂入れるか!もし入っても絶対直視できねぇし、お前の事好きなのを気付かれたら俺、麻弥にどう接していいかわからなくなるだろ

「麻弥、一緒に寝るのはいいけど、風呂は無理だ」

クソ、今は麻弥と目を合わせられない、恥ずかしくて死にそうだ

「どうして?一緒に洗いっこしようよ・・・あれ?零、顔赤いよ?」

「赤くねぇよ、夕陽のせいだバカ」

麻弥は俺の事、どう思っているんだろう

好きな人はいるのかな?結構長く一緒にいるのに、俺の親の次に長く一緒にいるのに、俺は麻弥の事で知らない事の方が多いんじゃないかな?

「ほら、上がれ」

俺がドアを開けてやると麻弥はスキップするように入って行く

「たっだいまぁ」

「あらあら麻弥ちゃん、おかえりなさい、零もおかえり」

「あぁ、ただいま」

俺が帰ってくのを待っていたかのように、妹の日向が勢いよく階段を下りてくる

「にぃ!やっと帰ってきた、あ、麻弥姉ちゃんだ、おひさ」

こいつは吉田 日向、俺の妹で今年中学一年生になった、何もしなけりゃ可愛いんだがな、にぃは小さい頃からの俺の呼び名だ

「ヒナちゃん久し振りだね」

「で?日向は俺に何か用か?」

「えっとね、にぃに宿題を手伝ってもらおうと思ったんだけど、麻弥姉ちゃんがいるなら後でいいや、それじゃ私はゲームして待ってるね~」

麻弥に手を振り、階段を上がって部屋に戻って行った

「それじゃあ今日は日向の宿題手伝ってやらなくて済むわけか、よかったよかった」

俺の言葉の意味を瞬時に理解した母さんが洗面所から現れた

「あら、麻弥ちゃん久し振りに泊まっていくの?それなら今日はご馳走にしましょうかしら」

「やったぁ!」

ご馳走って言ってもいつもより少し豪華になるだけだし喜ぶほどでもない

と思ってみるが、母さんは元々高級ホテルの料理人として働いていて、母さんがご馳走と言えば高級とまではいかなくても、本当に豪華な料理が出てくるので本音を言えばかなり楽しみだ、ただ、料理人の時の癖なのか、少し量が多い

「それじゃあ、できるまでお部屋で遊んでてね」

「何ができるか楽しみだね」

「そうだな、楽しみだな」

しばらく部屋に入って過ごそうと思ったが、何もやりたい事がない

「麻弥、なにする?って何してんだ!」

振り向くと、麻弥が俺の下着を入れてあるタンスを探っていた

「え?高校生の男の子って部屋にえっちな本を隠し持ってるって聞いた事があるから、探してるの」

「あったとして、見つけたあとそれをどうする気だよ」

麻弥は少し考えて、って何か嫌な予感

「はっ!私、子どもできちゃう!」

「今回は脱線というか、行き過ぎだな」

予想していた事とは少しずれたが大体予想通りだ

「言っておくがそんな本はないぞ」

「なんだ、つまんないの」

そんなのあっても読めねぇよ、恥ずかしいし

「さっき麻弥は子どもができちゃうって言ってたけど、子どもの作り方って知ってんの?お前、中学時に保険と数学の時寝てただろ?」

「え?ギュッてしてチューしたらできるんじゃないの?」

やっぱり、そうなるか。教えてやりたいが俺には無理だ、恥ずかしい!

「違う事もないが、それだけじゃできないぞ。今はネットという便利な物があるんだ、それで調べたらどうだ?」

「零、なんで零が直接教えてくれないの?」

知ってる人間としては恥ずかしいからだよ!察せよ!察してくれ!

「麻弥、ちょっと聞いてもいいか?」

「?、いいよ、何?」

今気付いたけど麻弥ってもしかして

「お前、エッチの事全然しらないだろ」

「ちょっとくらい知ってるよ!」

ちょっとって言っても言うほどでもないだろうな

「えっと、裸とか、おっぱいとかお尻とか、あとは、あ、おちんちんとか!」

やっぱりな、今どき小学生でももう少し出てくるぞ

「そんだけか?」

「え、うん」

保険の授業を受けてなくてももう少し出てくると思うんだがな、でも結果がわかっていたとはいえ、女の子にこんな事を聞くのはかなり恥ずかしいな

話をしたり、ゲームをしたり、うだうだと時間を潰して、俺達は母さんのご馳走ができるのを待っていた

「私、ちょっとトイレ行ってくるね」

「あ、あぁ」

バタンとドアが閉まる、麻弥が部屋からいなくなると静かになったな、なんだか寂しいな、そんな事を思っていると

コンコンとドアを小突く音がしてすぐドアが開いた、開いた隙間から日向がひょっこり顔を出す

「にぃ、にぃ!お母さんが晩ごはんに本気出してるんだけど、どうしたの!?」

日向が目をキラキラさせている、こいつも楽しみなんだな

「あぁ、今日は久し振りに麻弥が泊まるんだ、だから母さんがご馳走作っているんだよ」

「そうなんだぁ、ふふっ、お母さんのご馳走久し振りだなぁ、私もここで待ってよっと」

日向は麻弥が使っていた座布団に座り、持っていたゲーム機で遊び始める

「日向、それ何てゲームだ?」

「これはね、ネコマルって言うアニメのゲームなの、ネコが忍者になってステージのゴールにある鰹節をとるために戦ったり、謎解きしたり、迷路を抜けたりするんだよ」

ネコマルって確か、小さい子ども向けのアニメだったよな?でもこのゲーム画面と日向の操作を見る限り、明らかに小さい子ども向けじゃねぇし!

「難しいのか?」

「うん、結構難しい」

今は謎解きの所か?ネコマルが捕まっていて檻の中、アイテム覧に豆と小判と車のオモチャって、どうやって逃げる気だ!

「あれ?ネコマルって子ども向けのアニメじゃなかったか?」

「そうだよ、でもゲームは子どもに向かないから、HP(ホームページ)に子持ちの親御さんからの苦情がいっぱい来てたよ」

だろうな、俺でも無理だ、てか謎解き自体苦手だからな、まぁそれでもやるけど

「ただいまぁ、あっ!ネコマルだぁ!」

「麻弥姉ちゃん、今はちょっと待って、ボスバトル中だから・・・・あ、やられた」

なるほど、謎解きはわからないがバトルならできそうだな

「日向、バトルのとこ俺にもやらせてくれ」

「え、いいけど、初心者でボスはキツいよ?」

「大丈夫だよ!零はゲームではいつも、もごっ!」

ふぅ、麻弥、俺がどんなゲームでも最初から難易度MAXでやっている事は絶対に言わせない

「操作はね、これが―」

「大丈夫、日向の操作で大体わかったから」

さぁ、覚悟しな、ここからはさっきまでのネコマルじゃねぇぞ

「お、おぉ、すごい」

「零強いね~、ボスを一方的に攻撃してるよ」

なんだ、思ったより弱いな。よし今だ、必殺『忍法、鰹節狩り』!

何か茶色いヒラヒラした物が画面の上から紙吹雪のように落ちてくる

『もう怒ったにゃー!鰹節の舞う如く、

貴様の野望も散れにゃー!』

鰹節のようなヒラヒラに書かれたボタンと同じボタンを素早く押すと、攻撃成功となってボスキャラが小太刀で斬られていく

「よし、クリアー!ほら、ボス倒せたぞ、日向?」

「・・・に、にぃ強いじゃん!これでやっと表のラスボスを倒せたよ!にぃ、ありがと」

「いいなぁ、私も零にクリアしてもらいたいなぁ、まだ17章だからクリアなんてまだ先だよぉ」

は!?これっていったいどれだけ続くんだ!?画面左上の37―24ってまさか

「なぁ、このゲームっていったいどこで終わるんだ?」

「さぁ、裏を攻略した人がいないからわからないけど、表は1章1話から37章24話までだよ?」

おいおい、このゲームにどれだけ気合いを入れて作ったんだよ!確かこのゲーム去年の11月に発売されたやつだろ!?それでまだ全クリされてないって、それに表だけで37章もあるとか気合い入れ過ぎだよ!ゲーマー向け過ぎるよ、playroomさんよぉ!

「零、日向、麻弥ちゃん、ごはんができたから早くいらっしゃい」

「ご馳走だ!はぁい今行きま~す」

「はぁ、麻弥には遠慮と言うものはないのかねぇ、誰よりも速く行きやがって」

一瞬にしていなくなった麻弥の後を追うため立ち上がる

「去年は入試とかで忙しくて家に来られなかったから、麻弥姉ちゃんにはお母さんのご馳走がそれほど楽しみなんだよ、にぃも早く下りないと無くなっちゃっても知らないよ?」

「今まで母さんのご馳走が全部無くなった覚えが無いが、無理して全部食って太っても俺は知らないぞ?ぐぁっ!」

日向が俺のモモ肉を思いっきり蹴りやがった、後で寝込みを襲ってやるから覚悟しておけ

「にぃ、早く行くよ」

「あ、あぁ、わかってるよ」

階段を下りてリビングに入ると、すでに麻弥が椅子に座って待っていた

「零、ヒナちゃん早く座って、ほらほらさあさあ」

「ほら、零も日向も早く座って」

「はいはい」

「にぃ!ロースとビーフだよ」

分けて言うなよ、ローストビーフな

日向は何度言っても言い方がおかしい事があるからな

「日向、そろそろちゃんと言えるようになろうなローストビーフ」

「むぅ!ろーすとびーふ!」

何かおかしいけど、まぁいいや、あんまり言うと拗ねるからな

「それじゃあ、いただきます」

「「「いただきます!」」」

その後、日向、母さん、麻弥の順番で満腹となり、俺は成長期のおかげもあってか全部食う事ができた


一作目とくらべてこっちは少し長いですね

私の作る作品?には話ごとの設計図?がありませんので、そのときの気分で書いています。どこかでも言ったかな?まぁ大丈夫でしょう

友人の話によればこちらの方が上手らしいですけどみなさんはどう思いますか?

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