てきとう
「うわぁぁんっ!!!!」
机に突っ伏したまま大声を出す。
「わ。どしたの、未森君?」
紅桜さんの声。ゆっくり顔を起こすと、スゲェ近い。スゲェ。
「っ!////」
俺が急いでみを引くと、不思議そうにこちらをみて首を傾げる。
「どうしたの?変だよ??」
紅桜さんはスクールバックを両手で持ち、帰ろうとしている所だった。
「へ、変?そーかな??紅桜さん、また明日ね」
そう言って片手を振ってみせた。
わからなそうに紅桜さんはうんと小さくつぶやくと、ゆっくりと歩き出した。
「はぁあぁあ……」
「ゆーじゅーふだん。だねぇ、ミモは。」
そういいながら俺の大親友、鴉杜野山 心音は俺の頭を軽く叩く。
「うっせっ!」
「うーん。ミモ。はやくしといたほうがいいよ。紅桜鈴花はサッカー部イケメン代表、岸野瀨 凉が狙ってるらしいしぃ?」
岸野瀨凉……イケメンで裏の顔ヤバイらしいあの爽やか肉食系男子……。
「んまぁ。ミモはそれ以上のイケメンですから。安心してもいいかもねーん?」