モテるのにも条件がいる!
「はぁ~。」
今日で何度目だろう、このため息。
なっちゃんの家に行ってから、はや一週間。
なっちゃんは、ちゃんといくからもう少しだけ待ってといわれている。
今日も来ない気がするな~。
そんなことを考えながら、下駄箱で靴を履き替えた。
ふぅ~っもうなんかあれだな~。なっちゃんいないと、私は高校生活をエンジョイできんな。まぁ、これは自分のためと言えように。ハハハ・・・。
バフっ!
ん?バフっ?え?前が見えない?
突然何かにぶつかった。
すぐさま、少し顔を上げると、そこには夢川大我がいた。
「わッ!!!!!!えーっとえとそのごめんなさい!えと、夢川君!」
「あ、大丈夫。あの、そっちこそよそ見ばっかりしてると、危ないから気をつけて?」
「うわっはいっすみません」
ひぃーーーーーっやってもうたわ!
それにしても、夢川君爽やかだなぁ~。女子にモテそうだ。
---------------------------------
ザワザワザワザワザワザワ
ん???んん???
何か教室がザワザワしてる!?
なんだろう?
ってわぁ~!
この高校の校長の娘の一ノ瀬 亜美さんだ!
やっぱ綺麗だな~。同じ学年だとは思えないな~。トホホ・・・。
それにしても、なぜ私たちのクラスに来ているんだ?
「夢川君、ちょっと話があるの。昼休みこのメモの場所に来てくれない?」
「わかりました。」
ぇぇぇぇええええ!モテそうじゃなくて、モテてるぅぅうう!
すごいな。やっぱ爽やか君は女子に人気あるなぁ~。
そういえば、龍二もかっこいいからモテてたはずだがな。
まっ、龍二はバカだから亜美さんから、話しかけられないんであろう。
「開花、おはよっ」
「ひょぇ!?あ!!!なっちゃんおはおはは、おはようっ!」
「落ち着こうか・・・・。笑」
「やっと来てくれた!・・・もう、大丈夫なの?」
「おかげさまでね☆」
うわ~なっちゃん!ひさびさだぁ!
「ん?この前の転入生??に、亜美じゃん」
「そうだよー。なんか今日騒がしいでしょ?」
「亜美は今度はあいつ狙うんだ~」
なっちゃんと亜美は中学のときに一緒だったため親しいそうだ。
なっちゃんの話では、いろんな人とつきあってきてるらしい。
綺麗だからさすがとは思う。
「夢川だっけ?亜美はやっぱイケメン好きだなぁ~。でも、それなら龍二のほうがいいと思うなぁ」
「そうなんだ!?夢川君は爽やかだから女子に人気ありそうだよ?龍二はバカだからモテないんじゃない?」
「開花はやっぱ龍二に厳しいね。笑やっぱすきなの?笑笑」
「へっ?そんなわけないじゃん!モテるのにも条件は必勝でしょ??でしょ??」
「はいはーいそうですね~」
やっぱなっちゃんいると楽しい!
というか、別に私は隆二のこと好きじゃないもん。
ただ、あの人に似ているんだもん・・・・・・。