転入生
教室に帰ったとたん私は嫌な顔をした、
「おー開花おかえりー。しっかしお前、災難だったな~ふはははは。」
こやつのせいだ、人の不幸を笑っているこやつは、田辺 龍二こいつは中々の馬鹿だ。だが、モテる。うん。確かにかっこいいと思いますよ?ですが、人の不幸を笑うことないよねー!?
「うるさいぞ。そこの馬鹿。私は運動が苦手だから仕方ないのー!」
「馬鹿とは何だ!そこの運チめ!」
「運動オンチを省略するのはやめてくれ。汚いものを連想するおばか連中がこっちにきてしまうじゃないか。」
餓鬼並みのおばか連中に巻き込まれたら大変だ。さっさとなっちゃんのとこまで行くとしよう。あぁなっちゃんとは上野 夏樹のことだ。
「なっちゃんー。かえろー。馬鹿につかまるー。」
「あんた、隆二とほんと仲がいいよね~。なんなのさリア充しちゃってさ。うらやましーなー。」
「彼氏のいるなっちゃんが言うセリフじゃないよ・・・。それに仲がいいわけじゃないっすよ?」
「そうだねー。だけど、最近会ってないんだよね~。テスト前だから忙しいみたいだし。ろくに連絡取ってないんだよ。」
あらら、なっちゃんが珍しくしょげてる。
「なーーーににやけてんのよっ!」
「だってなっちゃんがしょげてんだもん可愛いなぁ」
「別にしょげてないですーーー。」
「そんな顔を赤くして言わなくてもいいのにー。ツンデレなっちゃん♪」
「何?もう一回顔面に衝撃を味わいたいって?」
なっちゃん目がまぢだ・・・。
「おうふ。それはご勘弁を・・・・。」
「よし。今日のところは見逃してやろう。」
「おーさすがでございます。あはは」
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ガラガラガラ
「おっはよー。おや?何か静かだね?」
「杉野・・・・お前ってやつは・・・。」
「はひ??」
「時計を見ろ・・・・。お前・・遅刻。9時回ってるぞ。」
「え?あ・・・・ぁぁああああああ!先生すみません!!!」
「気づけよ。お前頭いいのにアホだな。まあ、さっさと席につけ。」
やってもうたーーーー。私としたことが・・・。
しかも、みんなこっち見てるーーー笑ってる・・。恥ずかしい!!
ガラガラ
「!」
誰か、入ってきた。
「おっし、転入生紹介するぞー。夢川 大我だ!みんな仲良くなー」
「夢川大我です。よろしく」
ゆめかわたいが・・なんか聞いたことある・・・?んま!そんなわけないか!
「じゃーーあ。あそこの窓側の空いてる席座って。」
ん?私の後ろかー。ぢゃぁなっちゃんの隣の席になるのか。
「よろしく。」
「よろしく。」
「あっよろしくね~♪」
なっちゃん、なんか浮かない顔・・?
どうしたんだろう?