表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やちむんとサンピン  作者: 玲於奈
5/14

罵詈雑言

なし

そして、今

なんのことやら秋則は、

なぜか大手クレジットカードの勧誘。


うさんくさいことこの上ない

訪問販売。

秋則は、地図をとるのに出遅れ

城下町の下町

金のなさそうな地域に当たってしまった。

下町とはいえ

怪しい輩の秋則を家に招き入れ

話を聞く家はない。

もちろん、

扉を開ける家もなく、こちらからの応答に

答える家もないのが現状。


他の地区は、

あるものはホースで水をまかれ

犬をけしかけられ、

不審者もしくは

振り込め詐欺と言って警察に通報された。

もちろん、その代償は自分で償わなければならず

会社側は、警察に引き取りにもこなかった。


靴を1ヶ月で4足

はきつぶした。

蛍光ペンで地図は真っ赤に塗られ

あとすこしでこの地帯の

戦国地図はすべて

秋則のものとなる。


先の見えない、そしてわけのわからない業務に

毎日みんないらだっていた。


朝の8時には、寮で点呼後、出動。

その後、会社に夜の7時にまどるまで

ローラー作戦。

その後、会社に戻ってからは、

今日の断られ方の書類作り。

何件、扉を開けてもらえず、何件家の中で話をしたか

そして、成約は何件か。

いったいここに何の意味があるのか。

その後は、こういう時だけの上司と

懇々と今日の振り返りという名の説教。

だいたいこれが深夜11時まで続く。


今までの人生で聞いた

罵詈雑言は

すべて入社後の1ヶ月で上回ったと思う。

赤丸急上昇なのは

悪口だけ。



なし

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ