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やちむんとサンピン  作者: 玲於奈
12/14

NGワード

なし

翌日

リスト作りの後

先輩について督促することになった。


「おまえもっと恐い顔できないのか」


思いっきり先輩を睨んでみたが


「ぜんぜんだめ、

 これでもかけてろ」


サングラスを放り投げられた


私がまわっていた地区に来た。

見覚えのあるアパート

安い扉。

いきなり蹴りこむ。


「おい、安本

 いるんだろ、

 あけろよ

 金かえせ、なめてんのか」


電気のメーターを確認

ぐるぐるまわっている

扉もたたいて

蹴り上げる


「いるのはわかってんだからな

 出てこい安本」


扉が少し空く

そこに革靴をいれ


「おい呼ばれたら

 すぐ返事をしろっと

 小学校で習わなかったか?

 金返せよ

 なめてんのか」


胸ぐらをつかむ


まさに

映画の世界が現実に


移動中に

先輩が送られた者の話をした


人里離れた山奥のダム工事現場に

お金の払えなくなったのを

送ったことがある


プレハブ小屋での共同生活

給料は日払いだが

残るのは

ピンハネされよくて

タバコ代がのこるかどうか

つらすぎる


会社に戻って

電話での督促

上司にやり方を見せていただく


「われ、なめてんのか

 金かえせ。

 こちとらなめてんのか

 あたまかちわるぞ。

 絶対、入金しろよ」


関西弁になるのは氣のせいか。


2010年の貸金業法の改正で

現在は、年収の3分の1までしか借りることが

できない。

また、当時は訪問が可能だったが

現在はできない。


また、電話での督促でも

「必ず入金しろ。

 絶対に支払えよ」


これはNGワード。

今は、「ご入金をお願いします」


あくまでもお願い。


サングラスをかけても

ぜんぜんだめな秋則

結局訪問はできず

店舗でひたすら督促の電話


ノルマ1時間で50本。

鬼、悪魔、人でなし。


朝から晩まで

いったいこの会社はいったい。



なし

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